2019年10月13日日曜日

町民の「誇り」が「恥」に変わった…高浜原発地元

 読売新聞が、関電問題に対する地元住民の複雑な感情を報じました。
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町民の「誇り」、「恥」に変わった…高浜原発地元
読売新聞 2019年10月10日
 高浜原発の地元、福井県高浜町。町の経済を支えてきた関電の会長、社長らが退陣する事態に、住民らは複雑な表情をみせた。
 
 高浜原発で清掃の仕事をしていたという町内の女性(66)は「『関電と癒着した町』というイメージがつき、とてもショック。電力で関西の生活や経済を支えているという町民の『誇り』が『恥』に変わった」と憤りを隠さない。
 一方、夫婦で旅館を経営する女性は「原発がなくなったら、このあたりの旅館や民宿は経営が成り立たない。関電は深く反省し、一から再出発してほしい」と求めた。
 
 野瀬豊町長は9日、報道陣の取材に、「誰も辞任しないようではとても話にならなかったが、これで一定の評価はできる」と理解を示した。ただ、関電が目指す高浜原発1、2号機の再稼働への同意について、「前進したというよりは、まだ第一歩でしかない。会社の信頼がどう回復するか見極めたい」と述べ、第三者委員会の調査を見守る考えを強調した。
 町は今後、森山氏の町役場での影響力や、町職員との間の金品授受の有無を調べる調査委員会を設置し、退職者を含む職員数十人への聞き取りを実施する。