梶山弘志経済産業相は女川原発2号機の避難計画の実効性について、「原子力災害の備えに完璧はない。二重三重の手当てを講じる必要も出てくるだろう。避難道路整備などの要望があれば政府全体で対応する」と強調したということです。
しかし女川原発避難の問題は県の試算でも常識外れの時間が掛かるというもので、あまりにも問題外で「備えに完璧はない」などと言えるものではありません。
唯一、「避難道路整備などの要望があれば政府全体で対応する」という部分が中身のあるものです。
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女川再稼働 宮城知事同意で経産相「避難路、政府で対応」
河北新報 2020年11月14日
宮城県の村井嘉浩知事が東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に同意すると表明したことを受けて、関係閣僚は13日の閣議後記者会見でそれぞれ、防災体制の強化などに言及した。
近く、村井知事から正式報告を受けるため会談する梶山弘志経済産業相は「地元の理解を得られたことは大変重要。東北電は安全最優先を念頭に置き、しっかり対応してほしい」と述べた。
避難計画の実効性については「原子力災害の備えに完璧はない。二重三重の手当てを講じる必要も出てくるだろう。避難道路整備などの要望があれば政府全体で対応する」と強調した。
小泉進次郎原子力防災担当相は、地元が避難道路の整備を求めていることに関し「原発を再稼働するかどうかにかかわらず、地域住民の安心安全の観点から、しっかりとした緊急時対応がつくられるように努力する」と語った。
女川原発で来年1~3月に行う国の原子力総合防災訓練にも触れ「国と自治体が連携し、より実効性のあるものになるよう原子力防災体制の充実強化に継続的に取り組む」と話した。
平沢勝栄復興相は「県や立地自治体が判断した結果。安全性には最大限の配慮が必要だ」とコメントした。