中国電力が山口県上関町で進める上関原発建設計画を巡り、調査は活断層の有無を確認するため埋め立て予定の海域で、反対派住民らが漁船約10隻を停泊させて件名に抗議しているため、ボーリング調査の準備作業が着手できないまま2週間たちました。
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山口・上関原発建設 予定海域に反対派が漁船停泊 2週間ボーリング着手できず
毎日新聞 2020年11月18日
中国電力(広島市)が山口県上関町で進める上関原発建設計画を巡り、予定地の埋め立て海域で4日から始めるはずだったボーリング調査の準備作業が、着手できないまま2週間たった。反対派住民らが漁船約10隻を停泊させて抗議の姿勢を示しているためで、最終的に作業が完了しなかった1年前のやりとりが繰り返されている。
調査は活断層の有無を確認するのが目的。当初は、最短で5日に測量や掘削地点へのブイの設置など準備作業を終える予定だった。
中国電は17日までに計6日、社員が乗った船3隻を出し、漁船に対して「安心・安全につながる調査なのでやらせてください」と退去を要請。しかし住民らは応じず、やがて日没を迎えて安全確保のために引き上げる状況が続いている。荒天も作業の進行に影響し、更に17日は、上関大橋に段差ができて通行止めとなったため社員の通勤が遅れ、作業を断念した。
中国電上関原発準備事務所の担当者は「理解していただけるまで、しっかり協力をお願いしていく」と話す。一方、反対派で祝島漁協正組合員の橋本久男さん(68)は「ボーリング調査は海の埋め立てや原発建設につながる」と今後も活動を続ける意思を示した。【脇山隆俊】