東大チームが、福島第1原発の近くで13~19年に採取した地下水から、自然に含まれる以上の濃度で放射性物質のトリチウムを検出したと英科学誌に発表しました。
原発敷地の下を流れる地下水量は約1000トン/日といわれ、阿武隈山系から定常的に近海に流れ出しています。
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福島原発周辺地下水にトリチウム 東大チームが検出
東京新聞 2020年11月16日
東京電力福島第1原発の近くで2013~19年に採取した地下水から、自然に含まれる以上の濃度で放射性物質のトリチウムを検出したと、東京大の小豆川勝見助教(環境分析化学)らの研究チームが16日付の英科学誌に発表した。
チームによると、第1原発周辺の地下水から、継続的にトリチウムを検出したとの報告は初めて。国が定める排出基準よりはるかに低いが、チームは「第1原発由来と考えられ、敷地周辺でのより厳重な監視体制が必要だ」と指摘している。
チームは13年~19年、第1原発の敷地境界から南に約10メートル離れた地点から地下水を数十回採取してトリチウムの濃度を分析した。(共同通信)