2022年3月25日金曜日

注水量毎時5.5トンに増 格納容器水位低下受け

 福島第1原発1号機で、今月16日の地震のあと格納容器内部の水位が低下した件で、東電は23日から原子炉に注水する量を1時間当たり3・5m3から5・5m3に増やしました。これで早急に従来のレベルまで回復させたのちに、バランスする適正注水量を求めることになります。これまでのところ「燃料デブリ」の冷却に問題はないということです。

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福島第一原発1号機で水位低下 地震で損傷箇所拡大か 注水増
                     NHK NEWS WEB 2022年3月24日
福島第一原子力発電所の1号機で、今月16日の地震のあと格納容器内部の水位が低下したことを受けて、東京電力は23日から原子炉を冷やす水の量を増やすとともに、水位が下がった詳しい原因を引き続き調べています。
福島第一原発では、事故で溶け落ちた核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」を冷却するため、注水が続けられていますが、このうち1号機では今月16日の地震のあと、デブリがある格納容器の水位がおよそ40センチ下がりました。
このため東京電力は、水位を地震前のレベルに戻すため23日から原子炉に注水する量を1時間当たり3.5立方メートルから5.5立方メートルに増やしたと発表しました。
これまでのところ「燃料デブリ」の冷却に問題はないということです。
福島第一原発1号機では去年2月の地震の際も格納容器の水位が低下し、揺れの影響で破損箇所が広がったことが原因だったとみられることから、今回も同じケースとみて詳しく調べることにしています。


注水量毎時5.5トンに増 第1原発1号機、格納容器水位低下受け
                        福島民友 2022年03月24日
 東京電力福島第1原発1号機の原子炉格納容器内の水位が16日の地震後に低下していることを受け、東電は23日、容器内の水位を回復するため注水量を毎時3.5トンから毎時5.5トンに増やしたと発表した。
 東電は「すぐに水位は上昇する見込み」としており、水位が上がった後は、水位を安定させるため注水量を調整する。また注入する水は原子炉建屋内で循環させるため、処理水の発生量に影響しないとしている。
 1号機では、水中ロボットによる内部調査を行っていたが、水位低下により中断している。調査時のトラブルを回避するため、水位が地震前の水準に戻ってから再開する方針だ。
 東電によると、水位は地震前から約40センチ低下し、容器底部から、約1.6メートルの位置にあることが確認されている。地震で容器内の損傷が拡大などし、水位低下につながった可能性がある。