2022年3月15日火曜日

15- ザポロジエ原発で「弾薬爆発/チェルノブイリ原発で再び送電線損傷

 14日、ウクライナのザポロジエ原発の敷地内の訓練施設で爆発がありました。これは先にロシアがザポロジエ原発を制圧した際に出火した施設で、その時はロシアはウクライナによって火災が起こされたと主張していました。
 同じく14日、チェルノブイリ原発への送電線が再び損傷しました。
 時事通信と読売新聞はいずれもロシアが行ったと報じていますが、両原発は既にロシア軍の管理下にあるので、ロシアがわざわざそこでトラブルを起こす理由はないというのが識者の見方です。
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ザポロジエ原発で「弾薬爆発」 ロシアの仕業とウクライナ
                            時事通信 2022-03-15
 ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは14日、ロシア軍が制圧した南東部ザポロジエ原発の敷地内で「ロシアが弾薬を爆発させた」と発表した。
 エネルゴアトムは「(ロシア軍は)欧州最大級の施設でさらなる爆発を計画している」と強調。ロシアの行為は「テロ攻撃」であるとして、国際原子力機関(IAEA)に「断固たる行動」を求めた。
 ロシア軍はザポロジエ原発を攻撃し、4日に制圧。攻撃の際に火災が起き、国際社会は一斉にロシアを非難した。


ロシア軍占拠のザポリージャ原発、施設内で弾薬爆発…現地報道
                          読売新聞 2022年3月15日
 ウクライナ国営通信によると、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所を占拠しているロシア軍が14日、敷地内で弾薬を爆発させた。現場は、今月4日、露軍が同原発を攻撃した際に出火した訓練施設の近くだという。


チェルノブイリ原発、ロシア軍が再び送電線損傷…前日に送電再開したばかり
                          読売新聞 2022年3月15日
【ベルリン=中西賢司】ウクライナの国営電力会社ウクルエネルゴは14日、首都キエフ北方にあるチェルノブイリ原子力発電所の送電線をロシア軍が再び損傷させたと発表した。13日に修理して送電を再開し、電力供給の完全復旧を待っていたところだった。同社が再修理にあたる。同原発は9日に外部電源から遮断され、非常用のディーゼル発電機で作業を続けている。
 国際原子力機関(IAEA)によると、廃炉作業が続く同原発内で冷却保管している使用済み核燃料は、電力供給がなくても熱を冷ます水量は十分あるため、安全面で重大な影響を与えることはないという