2022年3月27日日曜日

「処理水放出」巡るIAEAの規制委レビューが終了

 福島第一原発のトリチウム水の海洋放出を巡り、原子力規制委が適切に審査をしているかなどを調べるIAEAによる調査が5日間の日程を終えました。

 IAEAのエヴラール事務次長ら5月をめどに今回の調査結果をまとめると述べました
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「処理水放出」巡るIAEAの規制委レビューが終了
                      テレビ朝日系(ANN) 2022/3/26
 福島第一原発の処理水を薄めて海に放出する方法などについての審査が大詰めを迎えるなか、IAEAは規制委の審査が国際基準に照らして適切に行われているかなど5日間にわたり調査しました
 会見したIAEAのエヴラール事務次長らは、規制委が国際的な安全基準を十分に理解し、極力基準に沿っていこうとしているのは明白だとしたうえで、5月をめどに今回のレビュー結果をまとめると述べました。
 一方、処理水の放出に伴う環境への影響に注目していて、放出開始前にも包括的な評価を出すとしています。


福島原発処理水の海洋放出、IAEAの原子力規制委への調査終了…「2か月後に報告書」
                            読売新聞 2022/3/25
 東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出計画を巡り、国際原子力機関(IAEA)の調査団は25日、原子力規制委員会に対する調査を終えたと発表した。記者会見したIAEA原子力安全・核セキュリティー局のリディ・エブラール次長は「2か月後をめどに報告書をまとめたい」と語った。
 調査団はIAEAの担当者8人と各国の専門家8人で構成され、このうち専門家2人はオンラインで参加した。東電が昨年12月に規制委に申請した処理水の海洋放出計画の審査状況について、規制委員や規制委事務局の原子力規制庁職員に聞き取り調査をした。
 処理水は同原発の汚染水を浄化した後、放射性物質トリチウム(三重水素)が残った水。同原発で増え続けており、敷地内のタンクに貯蔵されている。政府が昨年4月に海洋放出を決め、来年春の放出開始を目指している。