2022年3月28日月曜日

東海第2避難計画 早期策定、請願採択 村議会

 東海村議会は25日、電東海第2原発の過酷事故に備えた広域避難計画を巡り、速やかな策定を求める村商工会の請願を賛成多数で採択しました。
 討議の中で反対の議員は「実効性後回しの計画策定は認められない」「早く計画を策定できないのは多くの課題があるから。一つ一つ議論する必要がある」などの意見を述べました。
 同原発については、昨年3月に避難計画の不備を理由に水戸地裁再稼働を禁止するという初めての判決がありました。実効性後回しの計画策定は全く無意味です。
     ⇒21.03.24) 東海原発判決 実効性のある避難計画が必須
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東海第2避難計画 早期策定、請願採択 村議会 国と県への意見書も
                        茨城新聞クロスアイ 2022/3/26
茨城県東海村議会は定例会最終日の25日、日本原子力発電東海第2原発(同村白方)の過酷事故に備えた広域避難計画を巡り、速やかな策定を求める村商工会の請願を賛成多数で採択した。請願に基づき、国と県に提出する意見書案も賛成多数で可決された。
討論で、賛成の議員は、速やかに策定して共通の課題を国や県、自治体と議論することが大事とし、「県などと連携した訓練で計画を検証し、得られた知見を計画に反映するサイクルを回して実効性を高めるべきだ」と述べた。
反対の議員は「実効性後回しの計画策定は認められない」「早く計画を策定できないのは多くの課題があるから。一つ一つ議論する必要がある」などの意見を述べた
議長と欠席した1人を除く16人で採決し、最大会派「新政とうかい」と公明の11人が賛成し、請願は採択された。

この日は計画を慎重に策定することなどを要請する決議採択を求めた市民団体「311を忘れない村アクション」の請願の採決も行われたが、賛成少数で不採択となった。
計画に関する請願ついては、昨年6月に村商工会と市民団体の両請願が同議会原子力問題調査特別委員会に付託され、審査が行われた。
請願者からの趣旨説明を受け、村と県から策定状況を聞いた後、村商工会の請願は2月1日に賛成多数で採択され、市民団体の請願は今月14日に賛成少数で不採択となっていた。
東海第2に関連する請願審査を巡っては、計画の請願2件の審査を優先して結論を出した後、再稼働に関する請願を審査する方針が決まっている。同特委には再稼働を求める請願2件と再稼働に反対する請願2件が付託されている。