2022年3月27日日曜日

27- 原発審査の考慮対象 海域活断層の影響 地震長期評価

                            時事通信 2022/3/25
 海域の活断層が引き起こす地震や津波が原発に及ぼす影響については、原子力規制委員会が行う新規制基準適合性審査の中で考慮することになっている。
 今回、政府の地震調査委員会が公表した日本海南西部(中国・九州北方沖)の沿岸には、中国電力島根原発(松江市)と九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)があるが、これまでの審査でいずれも規制委から基準に適合していると認められている。
 島根原発では、敷地の南約2キロにある宍道(しんじ)断層の影響が大きく、審査の中で想定される地震の揺れ(基準地震動)が820ガルに引き上げられた。津波に関しては東北地方の日本海側にある日本海東縁部の断層が引き起こす高さ11.9メートルの津波を想定した対策が取られている。
 玄海原発でも、対馬南西沖などの複数の断層が動くとされ、敷地の標高11メートルに対し、最大6メートルの津波が想定されている。