2022年3月22日火曜日

チェルノブイリ原発、放射能監視システム機能不全

 チェルノブイリ原発で、ロシア軍の管理下で1か月近くにわたって連続勤務を強いられていたウクライナの原発職員の半数が交代し、帰宅できたということです。

 それとは別に、ウクライナ原発公社は、ロシア軍に制圧されたチェルノブイリ原発の放射能監視システムのほか、周辺の森林火災消火サービスが機能していないため、放射線量が上昇するリスクがあると警告しました。
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ロシア軍管理下で連続勤務のチェルノブイリ原発職員、半数が交代し帰宅
                         読売新聞 2022年3月21日
 【ベルリン=中西賢司】国際原子力機関(IAEA)は20日、ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所で、ロシア軍の管理下で1か月近くにわたって連続勤務を強いられていた原発職員の半数が交代し、帰宅できたと発表した。
 露軍は2月24日にウクライナに侵攻し、同原発を制圧した。200人以上の職員・警備員は通常の12時間勤務での交代ができず、泊まり込みで働かざるを得ない状況となった。IAEAは疲労で事故につながりかねないと懸念を訴えてきた。
 ラファエル・グロッシ事務局長は声明で「職員らが交代し、家族の元に戻ったことは遅ればせながら喜ばしいことだ」と述べ、残りの職員らの早急な交代を求めた。


チェルノブイリ原発、放射能監視システム機能不全=ウクライナ当局
                             ロイター 2022/3/21
[リビウ(ウクライナ) 21日 ロイター] - ウクライナ原子力発電公社のエネルゴアトムは21日、ロシア軍に制圧されたチェルノブイリ原子力発電所の放射能監視システムのほか、周辺の森林火災消火サービスが機能していないため、放射線量が上昇するリスクがあると警告した。
エネルゴアトムは、チェルノブイリ原発から30キロ圏内の立入禁止区域の放射能監視システムが機能不全に陥っているほか、春から夏にかけて発生しやすい森林火災への対応もできない状態になっていると指摘。「ウクライナだけでなく、他の国でも放射線量が大幅に上昇する恐れがある」と警告した。