チェルノブイリ原発の電力が復旧しました。
ロシア国営原子力企業ロスアトムの社長は、ロシア軍が制圧したウクライナのチェルノブイリとザポロジエの両原発はウクライナ人の職員が運転作業や管理を担っていると明らかにしました。
ウクライナ側がザポロジエ原発はロシア軍が接収したと報じましたが、社長は同社の限られた数の専門家がザポロジエ原発にいるものの、同社が同原発の運営管理を掌握したことや、管理体制下に置く意向は否定しました。
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チェルノブイリ原発の電力復旧=ウクライナ当局
ロイター 2022/3/14
[13日 ロイター] - ウクライナ当局は13日、北部のチェルノブイリ原子力発電所の電力が復旧したと発表した。冷却システムが正常に作動し、バックアップ電源を使用する必要がないことを意味する。
当局は当初、戦闘で損傷した高圧送電線が修復されなければ、放射性物質の流出リスクが高まると警告していた。
ロシア軍制圧の原発、ウクライナ人職員が管理=露国営原子力会社
ロイター 2022/3/14
[12日 ロイター] - ロシア国営原子力企業ロスアトムは12日、ロシア軍が制圧したウクライナのチェルノブイリとザポロジエの両原子力発電所はウクライナ人の職員が運転作業や管理を担っていると明らかにした。ロシア通信(RIA)が伝えた。
ロスアトムの声明によると、チェルノブイリでは、ロシアの専門家の協力の下、外部電源が復旧。
また、両原発の安全確保に向けた作業を国際原子力機関(IAEA)と連携して行っているとした。
ザボロジエ原発の接収否定=ロシア国営企業がIAEAに
時事通信 2022/3/13
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は12日の声明で、ウクライナ南東部のザポロジエ原発がロシア側に接収されたとの情報について、ロシア国営原子力企業ロスアトムが否定したことを明らかにした。
声明によると、ロスアトムのリハチョフ社長は同日、グロッシ事務局長と電話会談し、ロスアトムの限られた数の専門家がザポロジエ原発にいることを確認。一方で、ロスアトムが同原発の運営管理を掌握したことや、ロスアトムの「管理体制」下に置く意向は否定したという。
ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムはこれより先、ロスアトムの関係者がウクライナ側に「原発は既にロスアトムの管理体制に属している」と主張したとしていた。