2022年3月28日月曜日

新たに塊状の堆積物確認 第1原発1号機格納容器調査

 東電は24日、1416日に内部を水中ロボットで撮影した映像を分析した結果、福島第1原発1号機新たにデブリの可能性がある塊状の堆積物確認したと発表しました。前回原子炉圧力容器下部の土台の内部で確認していましたが、今回は格納容器南側の土台の外で確認しました。

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新たに塊状の堆積物確認 第1原発1号機格納容器調査
                        福島民友 2022年03月25日
 東京電力は24日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の内部調査で、新たに溶融核燃料(デブリ)の可能性がある塊状の堆積物の確認を発表した。前回の発表では原子炉圧力容器下部の土台「ペデスタル」で塊を確認していたが、今回は格納容器南側のペデスタルの外で発見した。東電はデブリの分布状況などをさらに調査する。
 今回発表したのは、本県沖地震発生前の14~16日に内部を水中ロボットで撮影した映像。塊は格納容器と「圧力抑制室」と呼ばれる部屋とのつなぎ目付近にあり、砂状の堆積物で配管が埋もれている様子も確認された。
 また、つなぎ目に設置されている円盤状の鋼材「ジェットデフレクター」の裏側で、気泡が連続して出ているのも映っていた。格納容器の損傷によるものとみられる。1号機を巡っては、デブリの冷却に入れられてる水が圧力抑制室付近から漏れ出ているとされているが、気泡が確認されたのは想定しているのとは別の場所だった。
 東電は16日の地震を受け内部調査を中断し、23日にはロボットが受ける放射線量を抑えるため一時的に引き揚げている。
 地震後には格納容器内の水位低下が確認されたため、注水量を増やして元の水準に戻している。調査は水位の回復を待って再開する見通し。