2025年3月24日月曜日

原発再稼働に意欲 値下げ「難しい」 東北電次期社長

 東北電力社長に新に就任する石山一弘氏は21日、女川原発3号機東通原発1号機の再稼働について、電気料金の値下げに関しては「現時点で実施は難しい」との認識を示しました。これは新規制基準対応に要した費用が当初の建設コストに匹敵するほど掛かっているためで、原発の起動で電気料金が下がるという前宣伝が虚偽であったことを示すものです。
 新規の原発には溶融デブリを脇のピットに収容する設備が追加になるので、建設コストはさらに大幅にアップします。
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原発再稼働に意欲 値下げ「難しい」 東北電次期社長
                            時事通信 2025/3/22
 東北電力社長に4月に就任する石山一弘副社長は21日、女川原発2号機(宮城県)に続く同3号機や東通原発1号機(青森県)の再稼働について、「引き続き全力で対応していく」と意欲を示した。
 電気料金の値下げに関しては、「現時点で実施は難しい」との認識を表明。その理由として、財務基盤の早期回復が最優先課題だと説明した。
 財務基盤の改善に向け、石山氏は「小売りと卸売りの両面で、東北域外の販売を増やす必要がある」と、本来の営業エリア外でも収益力強化を目指す方針を明らかにした。さらに、「東北は再生可能エネルギーのポテンシャルが高い」と述べ、洋上風力発電などに取り組む考えを強調した。
 ただ、風力発電は資材費高騰などで建設コストが膨らんでいると指摘。事業化に当たり、「国の制度などの議論を注視し、検討していきたい」と語った。