2025年3月31日月曜日

柏崎刈羽原発 再稼働の是非問う県民投票求め新潟県に署名提出

 柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指して県内で署名活動を行ってきた市民団体が27日、条例の制定を求める143000人余りの署名を県に提出しました(選管が有効と認定した分)。
 条例の制定について話合われる臨時県議会は4月16日から3日間開かれる方向で調整されています。条例案に付ける「知事意見」について知事は28日、県民投票の実施を求める市民団体や、県議会で県民の意思を確認すべきだとしている経済団体とそれぞれ面会したうえで、行いたいと述べました。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
柏崎刈羽原発 再稼働の是非問う県民投票求め新潟県に署名提出
                 NHK 新潟 NEWS WEB 2025年327日
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指して県内で署名活動を行ってきた市民団体が27日、条例の制定を求める、14万3000人余りの署名を県に提出しました。
今回の請求が受理されれば、県議会の臨時会が招集され、条例案の審議が行われることになります。
柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指している市民団体は去年10月から先月までの間、県内全域で署名活動を行い、条例の制定を県に直接請求するために必要となるおよそ3万6000人を大幅に超える14万3000人余りの署名が集まりました。
27日は署名の提出を前に、新潟市中央区で市民団体のメンバーなど200人余りが集会を行いました。
このあと横断幕を掲げて県庁まで移動し、担当課の職員に署名を提出しました。
今回の請求が受理されれば、県議会の臨時会が招集されることになり、花角知事がみずからの意見を付けたうえで、条例案を提出して審議が行われます。
関係者によりますと、臨時会は来月16日から3日間、開かれる方向で調整されているということです。

「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」の水内基成さんは「署名簿が入った箱を持つと非常に重く、一筆一筆、署名した人や署名を集めた人の思いが凝縮されていると感じます。この声をしっかりと知事や県議会議員にも届けたい」と話していました。
柏崎刈羽原発をめぐっては、8年前、6号機と7号機が再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格し、このうち先行する7号機では去年4月に原子炉に核燃料が入れられ、これまでに設備面の準備としては最終段階となる検査が完了しています。
また、東京電力は6号機についても、ことし6月に原子炉に核燃料を入れる方針を発表しています。
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては、地元の同意が焦点となっていますが、県民投票の実施を求める動きが花角知事の判断にどのように影響するか注目されます。
花角知事は県庁で、記者団に対し「まだ提出されたばかりなので、これから法律に基づいた手続きはきちんと進めていこうと思う」と述べました。
条例案に付ける「知事意見」については、28日、県民投票の実施を求める市民団体や県議会で県民の意思を確認すべきだとしている経済団体とそれぞれ面会するとしたうえで、「両方の話を聞いたうえで頭を整理したい」と述べました。
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の稲垣武之所長は27日の定例会見で、「当社はコメントを申し上げられる立場にないが、引き続き、地域のみなさまに発電所の取り組みや安全性などについてしっかり説明し、理解を得られるよう尽力していく」と述べました。