志賀原発2号機の安全審査を行う規制委員会の審査会合が21日開かれました。北陸電力は去年11月の石川県西方沖を震源とする地震について、能登半島地震とは同時活動はしていないと説明しました。この説明を受け、規制委は「受け入れがたい」として、新たな知見を取り入れるなど情報収集に努めるよう求めました。
規制委員の山岡耕春氏(名古屋大名誉教授)は北陸電力の主張に対して、「能登半島地震と西方沖地震が空間的、時間的に隔たっているのは結果論。誘発されていて同時活動しないという理屈は非常に違和感がある」と指摘しました。
地球物理学的には、その程度の時間差や空間距離は差異と見るべきではないという指摘かも知れません。
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北陸電力、石川県西方沖地震と能登半島地震「同時活動していない」 原子力規制委「受け入れがたい」再度の説明求める 志賀原発の審査会合
チューリップテレビ 2025/3/21
北陸電力志賀原発2号機の安全審査を行う原子力規制委員会の審査会合が21日開かれました。北陸電力は去年11月の石川県西方沖を震源とする地震について、能登半島地震とは同時活動はしていないと説明しました。この説明を受け、規制委は「受け入れがたい」として、新たな知見を取り入れるなど情報収集に努めるよう求めました。
石川県の志賀原発2号機は再稼働に向けて2014年から安全性の審査が原子力規制委員会で続いていて、21日は約5か月ぶりに審査会合が開かれました。
北陸電力は去年1月の能登半島地震を受けて、半島北側の海域活断層が連動する長さを96キロから1.8倍となる178キロに見直しました。
政府の地震調査委員会が複数の活断層が約150キロにわたって連動して動くとする知見を考慮したものです。
北陸電力は調査委員会が連動するとした38本の断層のうち、志賀原発の半径100キロの範囲内にある断層18本の長さや連動の評価を見直し。
複数の活断層が連動する範囲を調査委員会の知見と同等かそれ以上に引き上げたと説明しました。
また、去年11月に起きた石川県西方沖を震源とする最大震度5弱の地震については能登半島地震に誘発されたもので、北陸電力はそれぞれの震源断層は同時活動はしていないとしました。
これに対して、規制委は「受け入れがたい」とし、新たな知見を取り入れるなど情報収集に努めるよう求めました。