2025年12月1日月曜日

原発建設の是非を問う『住民投票』を実施した元巻町長「“信を問う”相手は県民」であると

 柏崎刈羽原発の『再稼働容認』の考えを示した花角英世知事は、自らの進退について「新潟県議会に判断を仰ぐ」と表明しました。

 かつて『原発建設』で揺れた旧巻町の元町長・笹口孝明さんは、「信を問う相手は県議会ではなく県民だ」、「自分の味方の人が多い県議会を選んだこと自体 すでに疑惑を感じます」として、「県議たちはやがて辞めていくし、県知事も辞めていきます。だから、知事が再稼働の判断を下すというのも間違いで、やはり県民が『再稼働するかしないか』の判断を下すのが正しい道だと思います」と述べました。
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原発建設の是非を問う『住民投票』を実施した元巻町長「“信を問う”相手は県民」【柏崎刈羽原発 再稼働】
                        BSN新潟放送 2025/11/29
21日、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所『再稼働容認』の考えを示した新潟県の花角英世知事は、自らの進退について「新潟県議会に判断を仰ぐ」と表明しました。

■『信を問う』あり方に疑念の声
かつて『原発建設』で揺れた旧巻町の元町長・笹口孝明さんは、「信を問う相手は県議会ではなく県民だ」と花角英世知事の判断を真っ向から否定しました。
「信を問うのは県議会であってはなりません。新潟県民が花角知事を選んだわけですから、信を問う相手は新潟県民だと思います」
笹口さんは、東北電力による巻原発の建設計画の是非を巡る1996年1月の出直し町長選挙で『住民投票実施』を公約に掲げて初当選しました。
条例に基づき行われた全国初の住民投票の結果は、反対が60.85%・賛成が38.55%。原発建設はその後、白紙となりました。
「自分たちの将来を自分たちで決めたということが、住民投票の一番大きな意義」とする一方で、笹口さんは「県議会では県民の信を問うたことにはならない」とします。

新潟県旧巻町の元町長 笹口孝明さん
「原発問題についてちゃんと自分の考えを説明したうえで信任を受けてきた人が、県議の中にどれだけいるのか」
「知事は『職を賭して』と言いますけれど、初めから自分の味方の人が多い県議会を選んだこと自体、すでに疑惑を感じます」
そのうえで笹口孝明さんは、県民の生命・健康・財産に関わる再稼働問題において「判断に責任を持てるのは県民だけ」だと訴えます。
県議の人たちはやがて辞めていきます。県知事も辞めていきます。だから、知事が再稼働の判断を下すというのも間違い。やはり県民が『再稼働するかしないか』の判断を下すのが正しい道だと思います」
『信を問う』のあり方に疑念の声が上がる中、12月議会は2日から始まります。