2022年9月17日土曜日

高速炉、24年度に設計着手 もんじゅの後継版

 経産省は、廃炉作業中高速増殖原型炉もんじゅの次の段階実証炉の建設に向け、24年度から概念設計を進め28年ごろには基本設計や許認可手続きに移行するかどうかを判断するという方針を決めました。
 あの「もんじゅ」は1995年の故障停止以降の20数年間、維持管理に1日に6千万円以上という想像を絶する経費を要し、結局1兆円余りをドブに捨てました。そのプロジェクトの後継版を模索するということですが、もんじゅが廃炉に至った原因はきちんと総括されたのでしょうか。国の税金を安易にメシの種にすることは許されません。
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高速炉、24年度に設計着手 もんじゅ後継で経産省部会
                            共同通信 2022/09/13
 経済産業省は13日、次世代型原発の一つとされる高速炉に関する作業部会を開き、今後の開発方針を示した。高速増殖原型炉もんじゅ(福井県、廃炉作業中)の次の段階に当たる実証炉の建設に向け、24年度から概念設計を進め、28年ごろには基本設計や許認可手続きに移行するかどうかを判断するとした。
 もんじゅは1995年のナトリウム漏れ事故以降、トラブルが続いて16年に廃炉が決定。日本の高速炉開発は停滞している。
 部会では、原子炉メーカーの提案を専門家が評価し、もんじゅと同じナトリウム冷却型の高速炉が、技術の成熟度や市場性、規制対応の観点などから、最も有望だと報告された。