2022年9月15日木曜日

CO2の資源化を支援 国内初の大規模実証施設が開所

 NEDO14日、中国電力大崎発電所内に二酸化炭素CO2)の資源化技術の実証研究拠点を開設しましたCO2を分離・回収してそれをコンクリート原料の一部にしたり次世代航空燃料「SAF」の原料となる藻類の効率的な生産などに活用することを目指しています。
 CO2をそうしたものに転化できれば理想的な脱炭素となります。
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CO2の資源化を支援 国内初の大規模実証施設が開所
                            産経新聞 2022/9/14
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は14日、中国電力大崎発電所(広島県大崎上島町)内に二酸化炭素(CO2)の資源化(カーボンリサイクル)技術の実証研究拠点を開所した。隣接する高効率な石炭ガス化複合発電(IGCC)で排出されたCO2を安定的に供給できる大規模な研究拠点は国内初。CO2を分離・回収して、CO2を含むコンクリートの製造や次世代航空燃料「SAF」の原料となる藻類の効率的な生産などに活用し、脱炭素化につなげる
カーボンリサイクルは、CO2を活用して石油由来の燃料や化学製品からの置き換えを目指す技術だ。
ただ、現時点ではコストや技術面での課題が多い。NEDOはこの拠点で企業や大学が行う基礎研究や実証研究の計10プロジェクトを支援し、早期実用化を後押しする。
SAFの製造に関する研究施設では、さまざまな品種の藻類を水温や光の強さなど変えて、より効率的な藻の生産と安価なSAF製造を目指している。
拠点のプロジェクトマネージャーを務めるNEDOの吉田准一主幹は「非常に重要な技術が多く、少しでも早く社会実装できるように支援していきたい」と話している。(永田岳彦)