2022年9月22日木曜日

新潟県原発避難検証委が報告書を提出

 17年から議論を重ねてきた「避難方法に関する検証委員会」は21日に報告書を花角知事へ提出しました事故発生時の連絡体制大気中の放射線濃度を測るモニタリング体制の課題住民の避難のあり方など99項目・456に上る論点がまとめられています。

 県は今後早期に総括委員会を開く考えです。
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「適切な避難には全員の理解が必要」新潟県原発避難検証委が報告書を提出
                         BSN新潟放送 2022/9/21
柏崎刈羽原発の再稼働の判断材料となる新潟県独自の『三つの検証』のうちの一つに、原発力災害時の住民の安全な避難方法についての検証があります。
これについて2017年から議論を重ねてきた「避難方法に関する検証委員会」は21日に、9月までの議論を取りまとめた報告書を花角知事へ提出しました。検証委員会の関谷委員長は、県民への周知が重要だと話しています。
新潟県 花角英世知事】「議論の積み上げですから、すごい分厚く中身が濃い…。一つの評価ポイントとして使わせていただくものもあるかもしれない」
報告書には、
・事故発生時の連絡体制や
・大気中の放射線濃度を測るモニタリング体制の課題
・住民の避難のあり方、など
99項目・456に上る論点がまとめられています。
避難検証委員会 関谷直也委員長】「避難をする人全員がこのことについて理解がなされなければ、適切な避難行動には結びつきません。県民に周知していただくことが重要」
関谷委員長は「検証が十分だとは思ってはいない」とする一方で、「検証を続けるかどうかは、県が発議すること」とし、今後の作業継続については見解を示しませんでした。


〈柏崎刈羽原発〉避難委員会が検証報告書を知事へ提出 残すは総括委員会【新潟】
                       NST新潟総合テレビ 2022/9/21
新潟県が独自に進めてきた原発事故の検証委員会の一つ避難委員会が、9月3日にとりまとめた検証報告書を、21日花角知事に手渡しました
花角知事に21日手渡されたのは、原発事故が発生したときの避難方法について検証する委員会の報告書です。
2017年から24回にわたり開催された避難委員会。報告書ではその間に議論された避難や防護措置に関する99項目456の論点がまとめられています。
避難委員会 関谷直也 委員長「福島第一原子力発電所の事故では、こういう課題があったとか新潟県ではこういう課題、こうしなければいけないという様々な論点を含む
花角知事「『課題』という言葉は一般的に使われると、それが欠陥とか欠けていることというか、そういうふうに『課題』という言葉は使われることが多いと思う。これはまさに議論したことが456項目ありましたと、こういう理解でよろしいですね
広域避難計画に反映させるべきものもあるとしながらも、456の論点が原発避難をめぐる「課題」ではないことを重ねて確認した花角知事。
これで3つの検証は全て終わり、今後早期に総括委員会を開く考えで、政府の再稼働に向けた動きに呼応するかのように、県内の議論も加速しています。