原子力規制委は、日本原燃が運転再開を目指すウラン濃縮工場の安全対策工事計画を21年度内にも認可する見通しです。
ウラン濃縮は、天然のウランをフッ素で溶解後加熱気化させて、核分裂するウラン235と分裂しないウラン238とを、僅かな重量差を利用して気体サイクロンで分離濃縮するものです。
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ウラン濃縮工場、工事計画認可へ 規制委、年度内にも
共同通信 2022/01/31
原子力規制委員会は31日、日本原燃が運転再開を目指すウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)の安全対策工事計画に関する審査会合を開き、主要な議論を終えた。2021年度内にも計画を認可する見通し。
濃縮工場は、原料の天然ウランにわずかに含まれる核分裂しやすいウランの濃度を遠心分離機で高める施設。製品は三菱原子燃料(茨城県東海村)に出荷され、核燃料に加工される。17年9月に運転を停止し、18年5月から出荷も止まっている。
原燃が14年1月に新規制基準に基づく審査を申請、17年5月に合格。工事計画審査では、遠心分離機やウラン濃度を均一にする設備の耐震性などを確認した。