元首相5人が欧州委員長宛てに送った書簡に、「原発事故の影響で、多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しみ」との表現があった問題に絡み、福島医大放射線医学県民健康管理センターは17日、一連の報道で不安を感じた場合はセンターに相談するよう呼び掛けています。
同センターは甲状腺がんの発生は放射線被ばくによるものではないという立場なので、住民の信頼が得られるかは不明です。
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「不安感じたら相談を」 甲状腺検査対象者に福島医大センター
福島民友 2022年02月18日
元首相5人が欧州連合(EU)欧州委員会委員長宛てに送った書簡に、東京電力福島第1原発事故の影響で「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しみ」との表現があった問題に絡み、福島医大放射線医学県民健康管理センターは17日、甲状腺検査の対象者や保護者向けのメッセージを公表した。一連の報道で不安を感じた場合は、センターに相談するよう呼び掛けている。
センターは、県民健康調査検討委員会が現時点で甲状腺がんの発見と放射線被ばくとの関連は認められないとの見解を示していることや、国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR=アンスケア)も同様の評価をしていることを改めて説明。「放射線の健康影響に関する誤解や偏見の払拭(ふっしょく)に取り組む」とした上で、不安を感じた人はセンター(電話024・549・5130)に問い合わせてほしいとしている。
センター甲状腺検査部門の志村浩己部門長は「甲状腺検査の対象者で不安を感じたり、よく分からないことがあったりする人は相談してほしい。丁寧に対応していきたい」と話している。