2022年2月10日木曜日

裁判官現場検証は不採用 東電強制起訴・控訴審

 福島原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴され、一審東京地裁で無罪となった東電旧経営陣3人の控訴審第2回公判が9日、東京高裁で開かれ裁判長は検察官役の指定弁護士が申請していた被告3人の証人尋問裁判官による第1原発の現場検証などを不採用としました。次回公判は4月以降の予定で、結審する見通しです
 福島原発告訴団の武藤類子団長は閉廷後、「証人尋問や現場検証は重要だと思っていたががっかりだ」と話しました。
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裁判官現場検証は不採用 東京電力強制起訴・控訴審、次回結審
                        福島民友 2022年02月10日
 東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴され、一審東京地裁で無罪となった勝俣恒久元会長(81)ら東京電力旧経営陣3人の控訴審第2回公判が9日、東京高裁で開かれた。細田啓介裁判長は検察官役の指定弁護士が申請していた裁判官による第1原発の現場検証などを不採用とした。次回公判は4月以降の予定で、結審する見通し
 審理されたのは勝俣元会長のほか、武黒一郎元副社長(75)と武藤栄元副社長(71)。検察官役の指定弁護士は昨年11月の初公判で、長期評価の策定に携わった元気象庁幹部など3人の証人尋問、裁判官による第1原発の現場検証などを求めたが、細田裁判長は「必要性がない」として不採用とした。指定弁護士は「審理に大きな禍根を残す」と異議を申し立てたが、却下された。
 一方、指定弁護士側の長期評価の信頼性などを認めた民事訴訟の高裁判決文などの書証、弁護側の書証は証拠として採用した。
 閉廷後に記者会見した福島原発告訴団の武藤類子団長は「証人尋問や現場検証は重要だと思っていたががっかりだ」と話した。

 3人は、第1原発に津波が押し寄せることを予見できたのに対策を怠った結果、東日本大震災による津波で事故を招き、長時間の避難を余儀なくされた双葉病院(大熊町)の入院患者ら44人を死亡させたなどとして強制起訴された。