2022年2月16日水曜日

トリチウム汚染水海洋放出 安全性検証 IAEA調査始まる

 福島第一原発で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を薄めて海に放出する東電の計画について、安全性を検証するためIAEAの調査団が来日し14日から調査が始まりました。調査団に中国や韓国など周辺国を含め各国の専門家が参加しています。

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福島第一原発 処理水海洋放出 安全性検証へ IAEA調査始まる
                     NHK NEWS WEB 2022年2月14日
福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を薄めて海に放出する東京電力の計画について、安全性を検証するためIAEA=国際原子力機関の調査団が来日し14日から調査が始まりました
来日したのはIAEAの調査団15人で、14日は都内で関係省庁や東京電力の担当者と意見交換を行いました。
この中でIAEAの担当者は、調査団に中国や韓国など周辺国を含め各国の専門家が参加していることを紹介し「客観的で科学に基づいた検証を透明性のある形で行い貢献したい」と述べました。
福島第一原発で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、国は基準を下回る濃度に薄めたうえで来年春をめどに海への放出を始める方針で、東京電力がこれに従って1キロほど沖合から放出する計画を示しています。
これについて国内では漁業者などから風評被害を懸念する声が根強く、海外では中国や韓国が反発や懸念を表明しています。
IAEAの調査団は15日から福島第一原発を訪れて海洋放出に向けた準備状況などを視察する予定で、年内に中間報告をまとめたいとしています。

官房長官「取り組みが適切に評価されるよう協力」
松野官房長官は14日午後の記者会見で「IAEA=国際原子力機関による専門的で中立的な観点からの評価を歓迎するとともに、日本の取り組みが適切に評価されるよう全面的に協力していきたい。わが国としては東京電力福島第一原子力発電所の状況や処理水の処分の検討状況について、周辺国を含む国際社会に対し科学的根拠に基づき高い透明性を持って丁寧に説明してきており今後もこれを継続していく」と述べました。


処理水放出、検証スタート IAEA調査団、2月15日第1原発視察
                         福島民友 2022年02月15日
 東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、来日した国際原子力機関(IAEA)の調査団は14日、安全性の検証に向けた活動を始めた。日程は18日まで。調査団は本県を訪れ、15日に第1原発で現地調査する予定だ。
 調査団はIAEAの担当者と外部の専門家計15人でつくり、海洋放出に懸念を示す中国や韓国の専門家も参加している。IAEAの基準に沿って〈1〉放出される水の性状 〈2〉放出までの過程の安全性 〈3〉海洋放出に伴い放射線が人や環境に及ぼす影響―を評価・助言する。
 関係省庁や東電を交えた初会合が14日、経済産業省で開かれた。団長を務めるIAEAのカルーソ原子力安全局調整官が「日本政府による努力が国際的な理解を醸成し、透明性を向上させるために非常に重要だと理解している」と述べた。
 経産省の湯本啓市原子力事故災害対処審議官は「意見や助言は、原子力規制委員会による(東電の計画への)審査や今後の安全管理に反映させる」と語った。
 調査団は当初、昨年12月に来日する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送った。今回の滞在中は宿泊先と用務地の往復に限って活動する。