2022年2月3日木曜日

日本海「影響はほぼない」 福島大、原発事故セシウム濃度調査

 福島大環境放射能研究所)の調査によると、太平洋側と日本海側で沿岸海域や河川の放射性セシウム濃度を調べた結果、福島県沿岸の濃度は河川からのセシウム流入で高くなっていた一方、石川県沿岸では河川からの流入がなく、東京電力福島第1原発事故由来のセシウムはほとんど存在しないことが分かりまし
追記) 阿賀野川は福島線に源を発している関係で、かつて調査したときは日本海にそそぐ辺りの底質が放射能で汚染していたことが確認されています。
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日本海「影響はほぼない」 福島大、原発事故セシウム濃度調査
                        福島民友 2022年02月03日
 福島大環境放射能研究所の高田兵衛特任准教授(44)=海洋化学=らの研究グループが、太平洋側と日本海側で沿岸海域や河川の放射性セシウム濃度を調べた結果、本県沿岸の濃度は河川からのセシウム流入で高くなっていた一方、石川県沿岸では河川からの流入がなく、東京電力福島第1原発事故由来のセシウムはほとんど存在しないことが分かった
 研究チームは「原発事故の影響の範囲が限定的であることが分かってきた」と説明。セシウムの濃度は本県、石川県とも人体に影響があるレベルではないとした。研究成果を1日付で国際学術誌「サイエンス・オブ・ザ・トータル・エンバイロメント」に発表した。
 研究チームは2018~21年に本州東側と西側の海域のセシウム濃度を調べるため、ほぼ同じ緯度に位置する石川県の手取川周辺と、いわき市の藤原川周辺などで河川の水と沿岸海域の海水を採取して調べた。
 石川県で採取した海水のセシウム濃度は1リットル当たり平均約0.002ベクレルで、セシウムの9割は1940年代から63年にかけて行われた大気圏内核実験に由来すると指摘。残る1割は原発事故に由来すると推定され、原発事故で北太平洋に落ちたセシウムが日本海に循環したと考えられるとした。さらに手取川から沿岸海域へのセシウム流入がないことを確認した。

本県沿岸、濃度高く
 本県沿岸で採取した海水のセシウム濃度は藤原川周辺で1リットル当たり最大0.010~0.015ベクレルと、日本海側と比べ1桁ほど高かった。陸に近づくほど高くなっていることなどから原発事故で陸上に落ち、河川を通じて海に運ばれたセシウムの影響があるとした。高田氏は「福島とほぼ同じ緯度で、数百キロしか離れていない日本海側で、原発事故の影響がほとんど確認されないことが分かった。原発事故の海域への影響について正確な情報を国際社会に発信し、風評の払拭(ふっしょく)などにつなげたい」と話した。