2022年2月19日土曜日

伊方3号機用のMOX燃料 仏で製造へ

 四国電力は、伊方原発3号機MOX燃料24体をフランスで新たに製造する方針を発表しました。新燃料を3号機に装填するのは早くても27年以降となる見通しです
 四電は英国にプルトニウム約トンを保有するものの11年に英国のMOX燃料工場が閉鎖されたため頓挫していました、電事連がその保有分を未実施の他の事業者のフランス分と交換することで、製造が進められるようにしました。
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伊方3号機用のMOX燃料、仏で製造へ 他電力と保有分交換
                         愛媛新聞 2022年2月18日
 四国電力は18日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)のプルサーマル発電で使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料24体をフランスで新たに製造する方針を発表した。四電が英国に保有するプルトニウムを、プルサーマル未実施の他電力のフランス保有分と交換する。新燃料を3号機に装填(そうてん)するのは早くても2027年以降となる見通し。
 四電は英国にプルトニウム約1・0トンを保有するが、11年に英国のMOX燃料工場が閉鎖され、燃料に加工できない。核兵器の材料になりうるプルトニウムの国際間移動は難しく、事実上、宙に浮いた状態が続いていた。
 大手電力各社が海外に保有するプルトニウム削減のため、電気事業連合会(電事連)は18日、四電などプルサーマルを実施している事業者の英国分を、未実施の事業者のフランス分と交換し、消費を進める方針を明らかにした。今回は四電の他に、九州電力が他電力と交換する。
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