2022年2月1日火曜日

大洗研究所の「高温ガス炉」で安全実証試験

 日本原子力機構は2428日、大洗研究所にある高温ガス炉の実験炉「高温工学試験研究炉(HTTR)」で、米国、フランス、ドイツ、韓国など6カ国とともに安全性実証試験を実施し30%の低出力で運転しながら、炉心を冷却するヘリウムガスの循環などを止め、安定状態を維持できることを確認しました。3月には100%のフル出力でヘリウム循環を停止する試験を行います
 軽水炉は水により冷却(自らは沸騰する)しますが、高温ガス炉は水の代わりにヘリウムで冷却するもので、冷却材が失われても重大事故に至らないという特徴を持ちます。
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<マンスリー原子力施設>
高温ガス炉で安全実証試験
                         東京新聞 2022年1月31日
 ★…日本原子力研究開発機構は24〜28日、大洗研究所(大洗町)にある高温ガス炉の実験炉「高温工学試験研究炉(HTTR)」で、米国、フランス、ドイツ、韓国など6カ国とともに安全性実証試験を実施した。
 30%の低出力で運転しながら、炉心を冷却するヘリウムガスの循環などを止め、安定状態を維持できることを確認。3月には100%のフル出力でヘリウム循環を停止する試験を行う
 高温ガス炉は、冷却材が失われても通常の原発(軽水炉)のような重大事故に至らないなどの優位性があるとして、政府が研究開発の推進を掲げる。
 ★…原子力機構は26日、米原子力企業「テラパワー」などと高速炉開発で技術協力するとの覚書を締結した。
 大洗研の実験施設「アテナ」を活用し、冷却材のナトリウムの挙動などを研究する。高速炉の一種である高速増殖炉の実験炉「常陽」(大洗研にある)と次段階の原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、廃炉中)の運転で得た知見も、テラパワーと共有する。
 テラパワーは米ワイオミング州に原型炉の次段階の実証炉を建設し、2028年の運転開始を目指す。

 ★…日本原子力発電は13日、東海第二原発(東海村)で最大17.1メートルの津波を想定して建設中の防潮堤の南側区間で、骨組みとなる鋼管杭(くい)を鉄筋コンクリートで覆うための事前工事が始まったと発表した。
 北側や東側区間では、鋼管杭を地下約60メートルの安定した岩盤まで打ち込む工事が続いている。南側では、打設した鋼管杭の地上部分を継ぎ足す作業も並行して進む。防潮堤の建設は22年12月までに終える計画だ。

(後 略)