柏崎刈羽原発で、6号機原子炉建屋に隣接する施設の杭が損傷していた問題で、原子力規制委員会は1日、施設の現地確認を行いました。
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杭損傷問題 柏崎刈羽原発を規制委が現地確認
BSN新潟放送 2022/3/1
新潟県にある柏崎刈羽原発で、原子炉建屋に隣接する施設の杭(くい)が損傷していた問題です。原子力規制委員会は1日、問題となっている6号機の施設の現地確認を行いました。
原子力規制委員会が現地確認に入ったのは、地下の杭に損傷が見つかった6号機の「大物搬入建屋」です。東京電力によりますと、6号機の建設工事の後、本来、撤去すべきだったセメント改良土が地中に残されたままだったため、中越沖地震の揺れが杭の一部に集中し損傷が起きたとみられるということです。
調査で規制委は、東京電力の報告内容が適切かどうか報告書と照らし合わせながら確認したほか、関係者への聞き取りも実施したということです。
【柏崎刈羽原子力規制事務所 渡邉健一所長】:「東京電力が調査した結果について妥当であるかどうか確認して、技術的中身については詳細に確認していく」
こうした中、柏崎市の桜井市長は、2月22日に柏崎刈羽原発の所長らから杭の損傷について調査結果の説明を受けたことを明らかにしました。また、東電の調査で、重大事故時に放射性物質の影響を低減させる施設「フィルタベント」の地下でも、セメント改良土のようなものが見つかったことについて、桜井市長は…。
【柏崎市 桜井雅浩市長】:「残置物が、原子力発電所の安全性を確保する重要な役割を果たしている構造物に影響を与えていないかどうか確認する。もし影響があったとするならば、速やかに是正してもらいたい」
桜井市長は「セメント改良土のような残置物がほかにもないか、速やかに把握してほしい」と東電に伝えたということです。