28日の新潟県議会で花角知事は、原発の安全性を巡る県独自の「三つの検証」に関する県民説明会について、今後は有識者でつくる各委員会の座長が参加する形式に改める方針を明らかにしました。昨年11月、既に検証報告書がまとまった福島事故の原因、生活影響について、初の県民説明会を柏崎市で実施した際、検証作業を担った委員の出席はなく、県担当者が説明したため、参加者からは委員と直接の意見交換を求める声が相次いでいました。
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柏崎刈羽原発「検証」説明会、委員出席へ 新潟県議会で知事が答弁
新潟日報 2022/3/1
新潟県議会は28日、2月定例会本会議を続開し、6氏による一般質問を行った。原発の安全性を巡る県独自の「三つの検証」に関する県民説明会について、花角英世知事は答弁で、今後は有識者でつくる各委員会の座長が参加する形式に改める方針を明らかにした。
三つの検証は、東京電力福島第1原発事故の原因、福島事故が住民の健康・生活に及ぼした影響、事故時の安全な避難方法について、それぞれ県の有識者委員会が議論。結果は将来、知事が東電柏崎刈羽原発の再稼働を認めるか否かを判断する際の材料となる。
県は昨年11月、既に検証報告書がまとまった福島事故の原因、生活影響について、初の県民説明会を柏崎市で実施した。その際、検証作業を担った委員の出席はなく、県担当者が説明したため、参加者からは委員と直接の意見交換を求める声が相次いでいた。
知事は28日の答弁で、事故原因を検証した県技術委員会の中島健座長(京都大教授)と、生活影響を検証した生活分科会の松井克浩座長(新潟大教授)に「(説明会出席への)協力を求め、了解をもらった」と説明した。県原子力安全対策課によると、当面、上・中・下越で各1回の説明会を開催する方向で、両座長の参加はオンライン形式も含めて調整している。
一般質問では、東電が同原発7号機のくいを2007年の中越沖地震後に一度も点検せず廃棄したことへの所感も問われた。知事は中越沖地震は同原発が重要な教訓を得る機会でもあったとし、「(くいを)点検する意義があったのではないか」と東電の対応を疑問視した。
未来にいがたの長部登氏(長岡市・三島)に答えた。
ほかに自民党の皆川雄二(魚沼市)と笠原義宗(新潟市南区)の両氏、未来にいがたの小島晋氏(新潟市秋葉区)、リベラル新潟の片野猛(村上市・岩船)と杉井旬(三条市)の両氏が質問に立った。