2026年10月12日月曜日

東京電力、新潟・柏崎で「出前授業」を再開 原発の「PRはしない」

 2011年の福島第一原発事故以降途絶えていた東電のエネルギーをテーマにした「出前授業」が、新潟県柏崎市の中学校で再開されました。東電にとっては、地域との共生を図るとともに、エネルギー問題への理解を深めてもらう狙いがあります。
 また東電は24年から原発を訪れる高校生向けの「エネルギー講座」を行っています。
 ただ原発への不安や東電への不信感がくすぶることに関連して、東電の五十嵐マネジャーは「東電のPRをしたり、原子力推進を呼びかけたりする意図はない」と説明しました。
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東京電力、新潟・柏崎で「出前授業」を再開 原発の「PRはしない」
                           朝日新聞 2026/10/11
 2011年の福島第一原発事故以降途絶えていた東京電力のエネルギーをテーマにした「出前授業」が、新潟県柏崎市の中学校で再開された。東電にとっては、地域との共生を図るとともに、エネルギー問題への理解を深めてもらう狙いがある。
 市立北条中学校で8日行われた出前授業は、新潟大教育学部出身で入社2年目の湯田克大(かつひろ)さん(24)が講師を務めた。2年生9人を前にした約50分の授業で、湯田さんは日本のエネルギー自給率の低さや火力、水力など発電方法の違いを紹介。また、電熱線で水を沸騰させて蒸気にし、タービンに見立てた風車を回す模型で原子力発電の仕組みを説明した。
 湯田さんはさらに、「燃料棒内の直径・高さ1センチのペレット(ウラン燃料)で、一家庭の約8カ月分の電気をつくることができる」とメリットを説明する一方で、「事故が起きた時、環境への影響が大きい」とリスクにも言及した。火力と再生可能エネルギー、原子力による発電方式のメリットとデメリットを比べ、「資源の乏しい日本では、安全の確保を大前提に、様々な電源を適切に組み合わせることが重要」と説明した。
 柏崎刈羽原発広報部の五十嵐裕・地域共生総括グループマネジャーによると、福島事故まで出前授業はしばしば行われていたという。北条中で使った模型も当時つくられたものだ。
 24年からは原発を訪れる高校生向けの「エネルギー講座」が行われている。これに続いて、東電は柏崎刈羽原発が再稼働した後の今春、「将来を担う子どもたちに、日本のエネルギー事情や政策を知ってもらう機会をつくりたい」と市教育委員会に中学校への出前授業を相談。校長会での説明や各校への打診を経て、北条中で実施することになった。
 ただ、原発への不安や東電への不信感はくすぶる。五十嵐マネジャーは「学校側から『心配する保護者もいる』というお話はいただいている」としたうえで、「東電のPRをしたり、原子力推進を呼びかけたりする意図はない」と説明した。(戸松康雄)

関西電力が美浜原発3号機を10日に再起動、営業運転再開は11月4日の見通し

 関西電力は9日、トラブルで停止した美浜原発3号機を、10日に再起動すると発表しました。営業運転の再開は11月4日となる見通しです。水漏れは部品の取り付けミスによる配管の腐食が原因だったので、関電は腐食に強いステンレス製の配管に交換しました。
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関西電力が美浜原発3号機を10日に再起動、営業運転再開は11月4日の見通し…再起動後に屋外配管の水漏れで停止
                           読売新聞 2026/10/10
 関西電力は9日、トラブルで停止した美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)を、10日に再起動すると発表した。営業運転の再開は11月4日となる見通し。
▶美浜原発3号機、原子炉を手動停止…空気抜き弁周辺で水滴落下を確認
 5月に別のトラブルで停止後、9月12日に再起動したが、屋外の配管で水漏れが見つかり、同18日に再び停止していた。水漏れは部品の取り付けミスによる配管の腐食が原因で、関電は腐食に強いステンレス製の配管に交換した。

中部電力社長、浜岡原発データ不正問題巡り基準地震動を計算し直す意向

 中部電力の安井稔社長は8日、就任後初めての記者会見を開き、浜岡原発のデータ不正問題を巡り「信頼の回復が最優先」との認識を示し、「地震動が本当はどういう数字だったのか、もう一回、算出する」と述べました。
 中部電力は浜岡原発の再申請を目指しているようですが、再スタートの条件は「正しい基準地震動」の提示からになるので、正論です。
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中部電力社長、浜岡原発データ不正問題巡り基準地震動を計算し直す意向…「信頼回復が最優先」
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 中部電力の安井稔社長は8日、今月1日の就任後初めての記者会見を開いた。浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)のデータ不正問題を巡り、「信頼回復が最優先」との認識を示した。
 安井氏は、「地震動が本当はどういう数字だったのか、皆さんも当然知る権利がある。もう一回、算出する」と述べ、原子力規制委員会の再稼働審査に際して中部電が算出した基準地震動を計算し直す考えを示した。
 中部電は、外部弁護士からなる調査委員会の報告結果を受け、9月25日に浜岡原発3、4号機の再稼働審査の申請を取り下げた。再申請の可能性について、安井氏は「地元の理解を頂き、やっと次のステップに進める」と述べ、具体的な言及を避けた。一方で、引責辞任した林欣吾前社長ら以外にも役職員を処分する方針も明らかにした


中部電力・安井稔社長 浜岡原発データ不正をめぐり“基準地震動”を再算出する意向 「本当の数字はどうなのか、皆さんも知る権利がある」
                           CBCテレビ 2026/10/8
浜岡原子力発電所の再稼働審査。データを算出し直す考えを、中部電力の新たなトップが明らかにしました。
浜岡原発の再稼働審査では、中部電力による基準地震動データの不正操作が発覚し、再稼働申請を取り下げる事態に発展しました。
■安井稔社長「本当の数字はどうなのか、皆さんも知る権利がある」
10月8日、就任会見に臨んだ安井稔新社長は、信頼回復の取り組みを進めるとともに業界団体が定めるガイドラインに沿い、改めて基準地震動を算出する意向を示しました。
(中部電力 安井稔社長)
「基準地震動を今回 不適切なやり方で算出しているが、本当の数字はどうなのか。当然皆さんも知る権利があると思う」
データ不正を受けた関係者の処分は、11月末を目途に手続きを進めるとしています。

12- 「勝野哲前会長への忖度」がデータ不正の原因

 浜岡原発の安全審査を巡る地震データの不正が発覚したことを受け、中部電力の林欣吾社長と共に辞任した勝野哲会長は、在任中「中電の天皇」とも呼ばれ、社内では誰も歯向かうことができない存在でした。
 社員からは経営陣に物言えぬ空気が一連の不正の原因だったという声が漏れているということです。
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【“中部電力の天皇”辞任】中堅社員が吐き捨てるように語った“勝野哲会長への忖度”とは?
                         文春オンライン 2026/10/9
 日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「 丸の内コンフィデンシャル 」。最新号からダイジェストで紹介します。
中部電「社風の澱」
 中部電力を激震が襲った。浜岡原子力発電所の安全審査を巡る地震データの不正が発覚したことを受け、林欣吾社長と勝野哲会長が辞任したのだ。「中電の天皇」とも呼ばれる勝野氏は社内の誰も歯向かうことができない存在だった。社員からは、経営陣に物言えぬ空気が一連の不正の原因だったという声が漏れる。
 浜岡原発の不正が始まったのは2012年ごろ。東日本大震災の記憶も新しい時期から悪事に手を染めていたことも驚きだが、その後も揺れの大きさを意図的に過小評価したり、廃炉費用にまつわる証拠書類を書き換えたりと、不正が常態化していた。深刻なのが、現場から2度にわたりヘルプラインへの通報があったにも拘わらず、原発再稼働の障壁になるとして社内調査を適切に行わなかったほか、コンプライアンス推進会議や社長への報告も行われなかったことだ。
 自浄作用が働かなかった理由について、同社の中堅社員は「勝野さんへの忖度だ」と吐き捨てるように言う。15年に社長に就任した勝野氏は東日本大震災で経営危機に陥っていた東京電力との連携を主導し、同社との合弁で日本最大の火力発電会社であるJERAを設立させた立役者だ。ほかにも大阪ガスと連携して首都圏市場に打って出るなど、エネルギー業界の再編を主導した剛腕の持ち主として知られる。
 技術畑出身で、電力の安定供給確保を最優先課題とする勝野氏にとって、浜岡原発の再稼働は悲願。

2026年10月8日木曜日

「信用できない」「仕事をしていない」美浜町議会が関西電力に苦言 配管カバーの取り付けが上下逆…腐食し水漏れ 美浜原発3号機

 美浜原発3号機で9月、配管から水が漏れ原子炉を手動停止したトラブルについて関西電力は7日、美浜町議会の特別委員会に対し、配管のカバーが上下逆だったためすき間が生まれ、そこから雨水が侵入して配管が腐食し穴が開いたと報告しました。
 それに対して委員からは、「ちょっとおかしくないか?16年間気が付かないというのは信用できない」、「これは配管の点検ではなくカバーの点検で、仕事をしていないのと同じ」と厳しい追及の声が上がりました。
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「信用できない」「仕事をしていない」美浜町議会が関西電力に苦言 配管カバーの取り付けが上下逆…腐食し水漏れ 原子炉を手動停止した美浜原発3号機
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美浜原発3号機で9月、配管から水が漏れ原子炉を手動停止したトラブルについて関西電力は7日、美浜町議会の特別委員会に出席して原因や再発防止策を報告しました。委員からはチェック体制の甘さを指摘する声が相次ぎました。
委員会では、関西電力の担当者から配管のカバーが上下逆だったためすき間が生まれ、そこから雨水が侵入して配管が腐食し穴が開いたと説明がありました。
点検は行われていたものの目視点検にとどまり、さらにカバーに上下があるとの認識がなかったことも報告されました。
これに対して委員からは「ちょっとおかしくないか?16年間気が付かないというのは信用できない」「これは配管の点検ではなく、カバーの点検で仕事をしていないのと同じ」と厳しい追及の声が上がりました。
関西電力は「町民に心配を与え、信頼を損ねたことを重く受け止める」とし、再発防止に努めるとしています。

「避難対象となる周辺住民への直接の説明が不足している」浜岡原発のデータ不正問題めぐり市民団体が半径31キロ圏内すべての市町での住民説明会開催を要望

 再稼働をめぐるデータ不正問題などを受けて浜岡原発の周辺住民で作る市民団体が半径31キロ圏内にある全ての市町で住民説明会を開くよう、中部電力に要望書を提出しました。
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「避難対象となる周辺住民への直接の説明が不足している」浜岡原発のデータ不正問題めぐり市民団体が半径31キロ圏内すべての市町での住民説明会開催を要望=静岡・御前崎市
                       静岡放送(SBS) 2026/10/5
■半径31キロ圏内の全7市町で説明会開催を要望
再稼働をめぐるデータ不正問題などを受けて浜岡原発の周辺住民で作る市民団体が半径31キロ圏内にある全ての市町で住民説明会を開くよう、中部電力に要望書を提出しました。
10月5日に中部電力に要望書を提出したのは、浜岡原発から半径31キロ圏内の市町からなる「UPZ市民団体交流会」の関係者らです。 
市民団体は浜岡原発のデータ不正問題などについて「避難対象となる周辺住民への直接の説明が不足している」と指摘し、原発から半径31キロ圏内の7つの市町で、説明会を開催するよう要望しました。

中部電力は10月23日に御前崎市佐倉地区の住民を対象とした説明会を開く予定です。 

中部電力 静岡県の牧之原市議会に謝罪 経緯や再発防止策を説明 議員6人が質問

 浜岡原発をめぐる相次ぐ不正の発覚を受け、中部電力は10月5日 周辺自治体のひとつ静岡県牧之原市の議会に一連の経緯を説明しました。
 これに対して議員からは下記のような質問等が出されました。
・資料にはかなり素晴らしい再発防止策が載っているが、すべて本当に実行できるのか。
・地域の方の不安はかなり大きくなっていて、私も同様な意見。
・この再発防止策の検証をどういったタイミングで行って、その検証に基づいて修正をしていくのか。

 また同議会は東日本大震災が発生した2011年の9月、「浜岡原発の永久停止」を決議しています。決議から15年が経過し、当時の議員は一人もいませんが、現在の原口康之議長は「市議会としてのスタンスは変わらない」と強調します。
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中部電力 静岡県の牧之原市議会に謝罪 経緯や再発防止策を説明 議員6人が質問「実行できる?」「地域の不安大」 掛川・菊川両市にも今後申し入れ
                       テレビ静岡NEWS 2026/10/6
浜岡原発をめぐる相次ぐ不正の発覚を受け、中部電力は10月5日 周辺自治体のひとつ静岡県牧之原市の議会に一連の経緯を説明をしました。
中部電力・豊田哲也 原子力本部長:
不適切な事案を続けて発生させてしまっています。地域の皆さんに多大なるご心配ご迷惑をおかけしていること、心より深くお詫び申し上げます

謝罪から始まった牧之原市の全員協議会。
相次ぐ不正、そして浜岡原発の再稼働に向けた申請取り下げを受け、中部電力の豊田哲也 原子力本部長などが経緯や再発防止策について説明しました。
これに対して議員からは。
議員:
資料にはかなり素晴らしいこと(再発防止策)が載っているが、すべて本当に実行できるんですか
議員:
地域の方の不安はかなり大きくなっていて。私も同様な意見
議員:
この施策(再発防止策)の検証をどういったタイミングで行って、その検証に基づいて修正をしていくのか

質問をしたのは6人でした。
これを受け、中部電力は。
中部電力・豊田哲也 原子力本部長:
関心が高い、我々に対してしっかりやれというメッセージだと受け取っています
中部電力による地元議会への説明は牧之原市のほかに、原発が立地する御前崎市ですでに済んでいて、周辺4市町の掛川・菊川両市にも今後申し入れる予定です。


「すべて本当に実行できるんですか?」データ不正の中部電力が牧之原市議会で謝罪と説明 永久停止決議から15年の市議会は厳しい態度崩さず
                       静岡放送(SBS) 2026/10/5
浜岡原発の再稼働審査をめぐるデータ不正問題を受け、中部電力は原発の地元の一つ・静岡県牧之原市の市議会に対して再発防止策などを説明しました。市議からは信頼回復への覚悟をただす声が上がりました。
<中部電力 豊田哲也原子力本部長>
「地域の皆様に多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしていること、心より深くお詫び申し上げます。申し訳ございません」

謝罪から始まった10月5日の牧之原市議会臨時全員協議会。
9月の調査報告書の発表以降、中電による地元の市議会に対する説明の場は原発が立地する御前崎市に次いで設けられました。
<牧之原市 濵崎一輝市議>
「『当社としての反省と決意』という記載があり、資料には素晴らしい対策などが載っていますが、すべて本当に実行できるんですか?」
<中部電力 豊田哲也原子力本部長>
「皆様から『お前たちの信頼はマイナスだ』と言われています。まず、これをゼロまで持っていくことが大事だと思っています。こういった対策を全て、一つずつやっていく」

■「永久停止決議」から15年「その姿勢は全く変わるものではない」
牧之原市議会は浜岡原発に厳しい姿勢を取ってきた経緯があります。
<議場音声>※2011年9月 牧之原市議会浜岡原発の永久停止決議
「賛成の方は起立願います」
牧之原市議会は東日本大震災が発生した2011年の9月、「浜岡原発の永久停止」を決議しています。
「浜岡原発は確実な安全・安心が将来にわたり担保されなければ永久停止にすべき」とする内容です。
決議から15年が経過し、当時の議員は一人もいませんが議長は「市議会としてのスタンスは変わらない」と強調します。
<牧之原市議会 原口康之議長>
「原子力発電所の安全性について、市民の安心安全が確実に守られている。これが(永久停止決議の)前提にありますので、その姿勢は全く変わるものではないということです」
中部電力はこのほか原発の地元にあたる静岡県菊川市、静岡県掛川市の市議会にも説明の場を設ける方針です。