2025年11月6日木曜日

06- 高浜原発2号機、60年まで運転可能に

 今月14日に運転開始から50年となる関西電力高浜原発2号機について、原子力規制委員会は4日、60年までの運転に必要な「長期施設管理計画」を認可しました。
 明確な根拠がないままの書類審査で、50年超運転が認められるのは高浜1号機に続き国内2基目になります。
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高浜原発2号機、60年まで運転可能に 原子力規制委が「長期施設管理計画」認可
                         福井新聞 2025年11月4日
 今月14日に運転開始から50年となる関西電力高浜原発2号機(加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット)について、原子力規制委員会は11月4日、60年までの運転に必要な「長期施設管理計画」を認可した。今年6月に始まった新規制制度で50年超運転が認められるのは、高浜1号機に続き国内2基目で、60年となる2035年11月までの運転が可能となる。
 高浜2号機は1975年11月14日に運転を開始し、廃炉を除く国内原発で高浜1号機に次いで2番目に古い。規制委は昨年12月、新制度移行から50年となる前日の11月13日までの運転に必要な長期施設管理計画を認可した。その後、関電は60年までの運転に向けた同計画を規制委に申請した。
 関電は当初、60年時点の機器・構造物の劣化に関する評価を提示していたが、審査の議論を踏まえ70年時点の評価に変更。原子炉容器など安全上重要な約4千の機器・構造物の健全性評価などを行った。今後10年間に実施する追加保全策として、炉内構造物や電気ケーブルが通る原子炉格納容器の貫通部の取り換えなどを明記した。
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 新規制制度は、原発の60年超運転を可能にした国の新制度に伴う手続き。運転開始30年以降は、事業者が最長10年ごとに施設や設備の劣化状況の確認や対応などをまとめた長期施設管理計画を作成し、規制委の認可を得る必要がある。
 関電は、既に60年までの運転が認められている高浜1号機も、70年時点で再評価し計画の変更認可を申請する考え