テロ対策設備は原発運転中にテロ攻撃で原発の頭脳に当たる「運転制御室」が破壊されたときでも、原発が暴走しないように「正常に停止」させるための設備です。
暴走したときの被害の大きさを考えれば、決して疎かに扱うべきものでないことは明らかです。
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テロ対策設備の性能試験で不正 東北電東通原発 規制委
時事通信 2025/11/20
原子力規制委員会は20日、東北電力東通原発(青森県)のテロ対策設備に必要な性能試験に不正があったと発表した。
一部の試験しか行っていないにもかかわらず、実施済みとして記録を作成するなどしていた。不正は2018年度から行われていたという。
規制委や東北電によると、不正があったのは監視カメラや侵入検知センサーなどの性能を確認する試験。必要な回数を行っていないのに、記録では全て実施済みとしていた。全く試験していないのに保守点検に合わせて行ったことにしていたケースもあった。
多くの記録が同一の日付で作成されており、規制委側が不審に思い発覚した。
東北電は「重く受け止めている。再発防止を徹底する」とコメントした。