原子力規制委の更田豊志委員長は福島第一原発の廃炉について、福島県などの人達に廃炉まで何年という約束を確定させるのは技術的に不可能だとの認識を示しました。
政府と東電は廃炉まで最大であと29年という目標を依然として掲げたままですが、海外からは100年以上を要するという指摘もあり、とても責任を持てる数字とは思えません。
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福島第一原発の廃炉「終了時期を見通すことは不可能」原子力規制委
テレビ朝日系(ANN) 2022/3/2
原子力規制委員会の更田豊志委員長は福島第一原発の廃炉について、終了時期を見通すことは不可能だとの考えを示しました。
原子力規制委員会・更田豊志委員長:「(廃炉について)現実的に、例えばさまざまな方面に対して約束できるような年数を確定させるのは私は技術的に不可能だというふうに思っています」
会見で更田委員長は、福島第一原発の1号機から3号機にある燃料デブリ一つとっても、いつまでに片付けられるか年限を区切るのは事実上不可能だと思っていると述べました。
そのうえで、福島県などの人達に廃炉まで何年という約束を確定させるのは技術的に不可能だとの認識を示しました。
デブリ取り出しなどが難航するなか、政府と東京電力は廃炉まで最大であと29年という目標を依然として掲げたままです。