2020年3月31日火曜日

デブリ取り出しに1兆4000億円弱 福島原発31年度までに

 東電30日、福島原発1~3号機でデブリの取り出し準備などのため、2031年度末までにかかる費用として1兆3700億円が想定されると発表しました。
 2、3号機のデブリ取り出し設備などに1兆200億円が掛かるということです。実に想像を絶する額ですが一体どんな風に算出したのでしょうか。当然原発産業が請け負うわけで、原子力ムラにとっては廃炉も大いなる商売となっているということです。
 因みに1兆円は、従来ベースでいえば100万KWの原発2基分の建設費に相当する額です。
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福島第1デブリ取り出し 東電が1兆3700億円以上の試算公表
河北新報 2020年03月31日
 東京電力は30日、福島第1原発の溶融核燃料(デブリ)取り出しに2020年度以降、少なくとも1兆3700億円がかかるとの試算を公表した。廃炉の最重要工程とされるデブリ取り出し作業で、東電が中長期的な支出想定を公表するのは初めて。
 試算は27日公表した「廃炉中長期実行プラン2020」に基づく。プランは31年までの工程を暫定的に示し、21年に2号機で試験的取り出しを始め、規模拡大を段階的に進めながら3、1号機の順で作業を展開すると定めた。
 内訳は準備作業に3300億円、設備の設置に1兆200億円、実際の取り出しには200億円。ただ試算対象は31年までの支出に限られる上、格納容器の内部調査が未実施の1、3号機は取り出し費用を「想定困難」として算出していない。最終的な総額は大幅に膨らむ恐れがある。
 東電は第1原発の廃炉でこれまでに約1兆3000億円を支出している。


溶融核燃料取り出しに1兆円超 福島第1原発、31年度末までに
共同通信 2020/3/30
 東京電力ホールディングスは30日、福島第1原発1~3号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出し準備などのため、2031年度末までにかかる費用として1兆3700億円が想定されると発表した。
 内訳は2号機の内部調査や1~3号機建屋の除染などに3300億円、2、3号機のデブリ取り出し設備などに1兆200億円、2号機のデブリの試験的取り出しなどに200億円。31年末までの廃炉作業内容などを具体化した「廃炉中長期実行プラン」を27日に公表したことを踏まえ、算定した。
 これまではデブリ取り出し費用が算定できていないなどとして、20年3月期の業績予想は未定としていた。