2020年3月20日金曜日

女川1号機の廃炉計画認可 工程34年、玄海2号機も

 原子力規制委は18日、東北電力女川原発1号機の廃炉廃止措置計画を認可しました。廃炉には34年を要し、費用は約419億円と見積っています。東北電の原発で廃止措置計画が認可されたのは初めてです。
 規制委は同日、九州電力玄海原発2号機の廃炉廃止措置計画)を認可しました。こちらは35年を要し、費用は約365億円と見積もっています
 これで福島原発の事故以降、廃炉が決定した原発は7原発10基となります。別に廃炉方針が決まっているのは11基あります。
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女川1号機の廃炉計画認可 規制委 工程34年、419億円
河北新報 2020年3月19日
 原子力規制委員会は18日の定例会合で、東北電力女川原発1号機(宮城県女川町、石巻市)の廃炉工程をまとめた「廃止措置計画」を認可した。廃炉には34年を要し、立地自治体の了解を得て2020年度に着手した場合、完了は53年度になる見通し。費用は約419億円と見積もる
 東北電の原発で廃止措置計画が認可されたのは初めて。東京電力福島第1原発の事故以降、全国では7原発10基となった。

 女川1号機の廃炉工程は4段階に分かれる。第1段階(8年)は使用済み核燃料821体を3号機のプールに搬出し、機器や配管の放射性物質を除染する。第2段階(7年)はタービンなどを、第3段階(9年)は原子炉格納容器などを解体、撤去。第4段階(10年)で原子炉建屋などを解体し、廃炉を完了する。
 制御棒や廃液といった低レベル放射性廃棄物は第2段階以降、約6140トンが発生する見込みだが、処分先は決まっていない。
 使用済み燃料は廃炉終了までに日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)に譲り渡す方針。それまでの間は、金属容器に収めて空冷する「乾式貯蔵」施設を敷地内外に設置することなどを検討する。
 女川1号機は1984年に営業運転を開始し、東日本大震災で自動停止した。東北電は再稼働を検討したが、原則40年の運転期間を延長するためのコストや出力規模などを考慮し、2018年10月に廃炉を決め、同12月に廃炉を届け出た。廃止措置計画の審査は19年9月に始まり、2月に実質的な審議を終えていた。
 東北電は「安全確保を最優先に廃止措置に取り組む」との談話を出した。


女川1号機と玄海2号機、規制委が廃炉計画認可
読売新聞 2020年3月18日
 原子力規制委員会は18日の定例会合で、東北電力女川原子力発電所1号機(宮城県)と九州電力玄海原発2号機(佐賀県)の廃炉について、作業工程をまとめた「廃止措置計画」の認可を決めた。これで東京電力福島第一原発事故後に認可が決まった商業原発は計10基となる。
 両計画によると、1984年に運転を開始した女川1号機は2053年度に廃炉を完了する。費用は約419億円。1981年に稼働し始めた玄海2号機は2054年度に廃炉を終える。費用は約365億円
 認可が決まった10基のほか、四国電力が伊方原発2号機(愛媛県)の廃止措置計画を規制委に申請している。国内では事故後、福島第一と第二原発計10基を含め、計21基の廃炉方針が決まっている