女川原発の原子炉建屋1階で、点検作業をしていた50代男性作業員が内部被ばくしました。分解された弁を磨く作業などをし担当管理区域を出る際に、口元に汚染が確認されました。
内部被ばく量は0・05ミリシーベルトと確認されました。外部被爆の許容値は年間1ミリシーベルトですが、内部被ばく量をそれと比較するべきではありません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女川原発の作業員、内部被ばく=身体に影響なし—東北電
時事通信 2020年3月27日
東北電力は27日、女川原発2号機(宮城県)の原子炉建屋1階で、点検作業をしていた協力企業の50代男性作業員が内部被ばくしたと発表した。内部被ばく量は0.05ミリシーベルトで、東北電は「身体に影響を与えるものではない」としている。同社の原発で作業員が内部被ばくしたのは初めて。
東北電によると、男性は26日午前9時45分ごろから約1時間半、分解された弁を磨く作業などを担当。管理区域を出る際、口元に汚染が確認され、その後の検査で内部被ばくが判明した。体調不良などは訴えていないという。
女川原発2号機で作業員が内部被ばく
河北新報 2020年3月28日
東北電力は27日、女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の原子炉建屋1階で作業していた協力会社の50代の男性作業員が、体内に微量の放射性物質を取り込み、内部被ばくしたと発表した。東北電が保有する女川原発と東通原発(青森県東通村)で内部被ばくが発生したのは初めて。
内部被ばく量は0.05ミリシーベルト。東北電の担当者は「自然界から受ける年間の線量に比べて極めて低く、身体に影響を与えるものではない」と説明している。
東北電によると、作業員は26日午前9時45分ごろ~11時20分ごろ、布で金属製の弁の汚れを落とす作業に従事。終了後の体表面の検査で口元の汚染が確認され、27日の測定で体内への取り込みが判明した。
作業員は専用の服やゴム手袋、長靴、ヘルメットを着けていた。弁は通常、原子炉の水を採取する配管に設置されているが、作業時は飛散防止のためビニール袋に入れていたという。
東北電の担当者は「地域の方々にご心配とご迷惑をお掛けした。原因を究明し、安全性向上と再発防止に取り組む」と謝罪した。
女川2号機は2月、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に正式合格した。東北電は安全対策工事を終える2020年度以降の再稼働を目指している。