日本原子力研究開発機構は放射線源の位置を測定して3次元の画像にできる「3次元放射線測定システム車」を開発しました。
あまり被爆をしないで「ホットスポット」を見つけることが出来るので、除染や廃炉作業の推進に貢献できるとしています。
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「3次元放射線測定システム車」開発 JAEA、廃炉に貢献
福島民友 2020年03月28日
日本原子力研究開発機構(JAEA)は放射線源の位置を測定して3次元の画像にできる「3次元放射線測定システム車」を開発した。局所的に空間線量率の高い「ホットスポット」を見つけやすく、除染や廃炉作業の推進に貢献できるとしている。
JAEAによると、広い場所で放射線測定器(サーベイメーター)を使い徒歩で放射線源を調べようとすると、時間がかかる上、作業員の被ばく線量の増加が課題になる。さらに従来のモニタリングカーでは空間線量率の変動を把握できるものの、放射線源がどこにあるのか把握するのが難しいという。
3次元放射線測定システム車には放射線源がどこにあるかなど放射性物質の分布を測定して可視化するガンマ線可視化装置と、レーザー光を用いた3次元距離測定センサー、衛星利用測位システム(GPS)を搭載しており、組み合わせることで車両から半径100メートル程度を3次元の画像にできる。
JAEAは、東京電力福島第1原発や原発事故に伴った帰還困難区域での実証を経て実用化したい考えで、「実用化では空間線量率も(3次元の画像で)見られるようにしたい」としている。