ロボット研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」は31日に全面開所します。試験用橋梁が完成したことで、全21施設が利用できるようになります
ロボットは廃炉を含めた様々な分野で活躍が期待されています。
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31日全面開所 福島ロボットテストフィールド
福島民報 2020/03/30
南相馬市と浪江町のロボット研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」は三十一日、全面開所する。
既に供用を始めている二十施設に加え、試験用橋梁(きょうりょう)が完成し、全二十一施設が利用できるようになる。橋梁は幅十メートル、長さ五十メートル、高さ五メートルで、インフラ点検の実験で使われる。
フィールドは、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の中核施設として整備される。物流やインフラ点検、防災などで活躍するロボットや小型無人機(ドローン)の研究開発拠点となる。
八月二十日から三日間、ロボット分野の国際大会「ワールドロボットサミット」が開かれる。世界各地から約百チームが出場し、ロボットやドローンの技術や性能を競う。
ロボのまち動画で紹介 南相馬市が制作・公開
福島民報 2020/03/28
南相馬市は、同市の「ロボットのまち」の実現に向けた取り組みを紹介するPR動画を作った。二十六日、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開した。
人材育成や技術革新の動きを広く伝えようと、市が昨年十一月から約四カ月かけて制作した。JR常磐線原ノ町駅や福島ロボットテストフィールドなどの電子看板での発信も検討している。
公開した動画は十五秒の短編から十二分四十六秒の長編までの計十一本。門馬和夫市長、東京都から市内に進出した小型無人機(ドローン)を研究開発する「スペースエンターテインメントラボラトリー」の金田政太社長(36)ら六人のインタビューを収録した。「南相馬のロボットは道具じゃない、○○だ」を合言葉に、それぞれが○○に言葉を当てはめて発表している。このほか、宅配や草刈りロボットが活躍する日常を描いた動画もある。
福島ロボットテストフィールドは三十一日に全面開所する。八月には国際競技大会「ワールドロボットサミット」の会場となる。
制作を担当した市ロボット産業推進室の花沢真司さん(37)は「無機質なロボットに温かい印象を持ってほしい。動画を活用して地元を盛り上げたい」と話している。