2020年3月27日金曜日

27- 原発避難者訴訟 東電が上告 仙台高裁判決に不服

 東電は、福島原発事故で避難指示が出た地域の住民ら213人に計約7億3350万円を支払うよう命じた仙台高裁判決を不服として最高裁に上告しました。
 住民側は東電に対して、上告せず、責任を認めて謝罪するよう求めていました。
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原発事故古里喪失訴訟 東電上告の方針に原告団批判
河北新報 2020年03月26日
 東京電力福島第1原発事故で古里を失ったなどとして福島県双葉郡の住民ら216人が東電に損害賠償を求めた訴訟で、東電が25日、賠償額の上積みを命じた仙台高裁判決を不服として、期限の26日に上告する方針を明らかにした
 25日にあった原告団、弁護団との面会で説明した。東電は「判決内容を十分に精査した結果、総合的に判断し、上告を提起することとした」とのコメントを出した。上告の理由は明らかにしていない。

 面会後、原告側は東京都内で記者会見し「判決を受け入れることなく、原告らに対する謝罪も拒絶した。極めて不当な対応であり、東電の態度に対して強く抗議する」との声明を発表した。
 原告団長の早川篤雄さん(80)は「東電が事故の責任をきちっと認め、謝罪をしない限り、裁判は終わらない」と強調。副団長の国分富夫さん(75)は「全く非人間的で、事故の被害者をどう思っているのかと非常に怒りを感じる」と批判した。
 12日の仙台高裁判決は、東電が大津波の襲来を予見しつつ対策を先延ばししたと指摘。一審福島地裁いわき支部判決が国の指針を超えて示した賠償額計約6億1000万円に、計1億2000万円を上積みして支払うよう命じた。全国で約30ある同種集団訴訟で初の控訴審での判断となった。


原発避難者訴訟 東電が上告 仙台高裁判決に不服「総合的な判断から提起」
毎日新聞 2020年3月26日
 東京電力福島第1原発事故で避難指示が出た地域の住民ら216人が東電に賠償を求めた訴訟で、東電は26日、住民213人に計約7億3350万円を支払うよう命じた仙台高裁判決を不服として最高裁に上告した。
 12日の高裁判決は「具体的な津波対策を先送りし、事故に至った」と東電の過失を事実上認定した。住民側は東電に対して、上告せず、責任を認めて謝罪するよう求めていた
 東電は上告について「判決を精査し、総合的な判断から提起した」と説明。住民側弁護団の米倉勉弁護士は「誠意がなく、解決の先送りに過ぎない」と批判した。【寺町六花】