福島第1原発「処理水」処分へ意見聴取 4月6日に福島市から
福島民友 2020年03月17日
東京電力福島第1原発でたまり続ける処理水の処分方法の方針決定に向け、梶山弘志経済産業相は17日の記者会見で、自治体や業界団体などから意見を聞く会合を4月6日に福島市内で開くと明らかにした。県内外で複数回開催する見通しで、それらを踏まえ政府が処分方針を決め、風評被害対策を整備する。
梶山氏は「関係省庁が一体となって幅広い関係者の意見を聞き、結論を出す。スケジュールありきではない」と強調。新型コロナウイルスの感染拡大の影響に絡み、一般の人がインターネットで傍聴し意見を寄せられるようにする対応も検討するとした。
本県以外での開催場所や回数は検討中とした上で「全国各地で、ということにはならない。まずは原発事故の影響が出たところだ」と述べた。
このほか東電には、政府小委員会で有力とされた海や大気への放出について技術的な素案を会合前に示すよう求めた。