東海第二 使用前検査 再稼働直結せず 6市村首長、原電に申し入れ
東京新聞 2020年3月27日
東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発を巡り、再稼働の際に事前同意を求められる周辺六市村の首長が二十六日、再稼働前に実施される使用前検査は、再稼働に直結しないことを確約するよう原電に申し入れた。
代表で山田修村長が村役場で原電の担当者に申し入れ書を手渡した。申し入れは二月に開かれた首長と原電幹部との会合を受けた。
会合の中で示された使用前検査の申請書で「東海第二の使用開始予定時期」として、事故対策工事が終わる予定の二〇二二年十二月の日付が入り、再稼働の日程と誤解されかねないため、申し入れでは「東海第二への住民の理解が十分とは言えない状況下で、誤解を招きかねない」とした。
その上で、使用前検査は再稼働に直結しないと確約する▽事故対策工事や使用前検査の内容やスケジュールについて、住民への説明を強化し、その目標や計画を六自治体に示して確実に実施する-の二点について、原電に回答を求めた。 (松村真一郎)