注目された水中ロボットによる福島第1原発1号機・原子炉格納容器の内部調査は、ロボットの放射線量計などの表示に異常が起きたため、準備作業段階で一時中断しました。再開の「見通しは立っていない」というのでかなり根本的なトラブルだと想像されます。
半導体方式は放射線の下では使えないため、旧来型の線量計をベースにしてロボット用に開発した筈ですが、これまで一体何を検討してきたのでしょうか。お粗末な話です。
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福島原発1号機、調査開始できず 東電、放射線量計などに異常
共同通信 2022/1/12
東京電力は12日、福島第1原発1号機で開始予定だった原子炉格納容器の内部調査を、準備作業段階で一時中断したと発表した。使用する水中ロボットの放射線量計などの表示に異常が起きたためで、調査は開始できていない。
東電は原因究明と対策を実施後に再開する予定だが「見通しは立っていない」としている。
調査は溶融核燃料(デブリ)の取り出しに向けた情報収集が目的。12日は、汚染水がたまった容器内を進む調査用ロボットのケーブルが引っ掛からないよう、事前に別のロボットを使って通り道となる金属製の輪「ガイドリング」の取り付けを始める予定だった。