2022年1月29日土曜日

元首相5人がEUに 原発「グリーン」に認定反対の書簡を提出

 EU欧州委員会が今月、発電時に二酸化炭素を出さない原発を地球温暖化対策に資する“グリーン”な投資先として認定する方針を示したことに対し、小泉純一郎氏ら日本の首相経験者5人は29日までに、原発推進は未来を脅かす「亡国の政策」だと批判し、方針撤回を求める連名の書簡をフォンデアライエン欧州委員長に送りました

 書簡は27日付で、ほかの4人は細川護熙、菅直人、鳩山由紀夫、村山富市の各氏です
 関連して小泉・菅(直人)元首相は27日日本外国特派員協会で記者会見をしました
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日本の元首相5人がEUに書簡 原発「グリーン」に認定反対
                            共同通信 2022/01/29
 欧州連合(EU)欧州委員会が今月、発電時に二酸化炭素を出さない原発を地球温暖化対策に資する“グリーン”な投資先として認定する方針を示したことに対し、小泉純一郎氏ら日本の首相経験者5人は29日までに、原発推進は未来を脅かす「亡国の政策」だと批判し、方針撤回を求める連名の書簡をフォンデアライエン欧州委員長に送った。
 正式に認定されれば、原発事業に対する資金調達が容易になり、日本の原発政策にも影響を与える可能性が指摘される。
 書簡は27日付。ほかの4人は細川護熙、菅直人、鳩山由紀夫、村山富市の各氏。


小泉純一郎・菅直人元首相2人が「脱原発」で結託も…会見サプライズなしのドッチラケ
                          日刊ゲンダイ 2022/01/28
 肩透かし感は否めない。小泉純一郎元首相(80)と立憲民主党の菅直人元首相(75)が27日、日本外国特派員協会で会見。2人の“ライフワーク”である脱原発・脱炭素を改めて訴えた。
 元首相2人がわざわざ出張ってきたのは、グリーンな投資促進を目指す「EUタクソノミー」からの原発除外を欧州委員会に求めるため。同会委員長宛てに27日付で「脱原発と脱炭素の共存は可能」と訴える声明を出すにあたり、会見を開催した。声明は小泉氏、菅氏の他に、細川護熙氏、鳩山由紀夫氏、村山富市氏の元首相5人の連名だ。
 小泉元首相は静かに「原発ゼロは難しい問題じゃない」と口を開くと、「(原発が)安全、コスト安、クリーンという3つの大義名分は全部ウソ」と主張。「日本は太陽、風力、水力といった自然エネルギーに恵まれている。なぜ、できることをやらないのか」などと語気を強めた。
 菅元首相も「(小泉と)意見は100%一致」だとして、農地に立てた支柱に太陽光発電設備を設置して太陽光を農業生産と発電で共有する「営農型太陽光発電」の意義について力説。日本国内に広がる400万ヘクタールの農地を生かせば、日本全体で年間に消費する電力量の2倍を発電できると訴えた。
 小泉元首相と菅元首相がそろって特派員協会で会見するのは今回が2度目。記者から新党結成について話題を振られたが、「引退してから政界にノータッチ。余計な口出しはしない」(小泉元首相)、「考えていない」(菅元首相)と、サプライズ演出はゼロ。小泉元首相は引退したとはいえ自民党に顔が利くはずだが、原子力の小型モジュール炉(SMR)や高速炉の実用化を目指す岸田政権にひと言も触れなかった。
 元首相2人が10年以上にわたり脱原発を訴えても、岸田首相は原発再稼働に前向きだ。日本の元首相の影響力はしょせん、その程度なのか。


小泉元首相、原発は無責任
                            時事通信 2022/01/27
 小泉純一郎元首相は27日、日本外国特派員協会で記者会見し、原発に関し、「核のごみがどんどん増えていく。これは無責任ではないか。処分場がないのにどうして政府は(原発を)許可しているのか理解できない」と語った
 持論の「原発ゼロ」については「難しい問題ではない。日本は自然エネルギーに最も恵まれた国の一つだ」と指摘。その上で、「トップがかわるしかない。政治から変えていく」と強調した。