11月に国の原子力規制委員会による現地調査が行われた志賀原子力発電所について14日、審査会合が開かれ、現地調査を受けて北陸電力が提出した断層の追加調査の内容について審査が行われました。志賀原発の東側を南北に走る福浦断層の調査について、調査結果によっては南側の確実な終端部分を示す調査が必要になるとして、追加調査の検討を求める意見が出されたのに対して、北陸電力は新たにボーリング調査をするなど追加調査の方針を示し、来月には資料をまとめたいとしています。
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志賀原発について審査会合 断層の調査方法など指摘
MRO北陸放送 2022/1/14
去年11月に国の原子力規制委員会による現地調査が行われた、北陸電力の志賀原子力発電所について、14日、審査会合が開かれました。
会合では、現在行われている断層の調査方法や、データの扱い方についての指摘が出されました。
都内で14日開かれた会合では、現地調査を受けて北陸電力が提出した断層の追加調査の内容について審査が行われました。
志賀原発の東側を南北に走る福浦断層の調査について、調査結果によっては南側の確実な終端部分を示す調査が必要になるとして、追加調査の検討を求める意見が出されました。
また、敷地内の断層の調査については、得られたデータやこれまでの資料をもとに総括するよう北陸電力に求めました。北陸電力は、これらの指摘を踏まえ、来月には資料をまとめたいとしています。
北陸電力 志賀原発の追加調査の方針示す
北日本放送 2022/1/14
北陸電力が再稼働を目指している石川県の志賀原子力発電所について、新規制基準と適合するかを審査する原子力規制委員会の会合が14日に開かれました。北陸電力は、去年の現地調査での指摘を踏まえ、新たにボーリング調査をするなど追加調査の方針を示しました。
審査会合は、去年11月の現地調査後、初めて開かれ、オンラインで出席した北陸電力が、追加調査の方法や日程について説明しました。
現地調査は、敷地内の断層に「活動性がない」とするこれまでの北陸電力の主張が妥当かどうかを見極めるため行われ、訪れた原子力規制委員会の石渡明委員は、原発敷地に最も近い活断層の福浦断層について、2本に分かれた断層が大坪川ダムで1本に合流する根拠が希薄だと指摘し、断層の南の端を明らかにするよう求めていました。
14日の会合で北陸電力は、新たに3つの地点でボーリング調査を行い、南の端を確認する方針を示しました。
また、2号機の原子炉建屋の真下を走るS4断層については、断層位置が判別できないなどと指摘を受けていて、14日は、追加で溝を掘削するほか、ボーリングで採取した断層の薄片を分析する鉱物脈法で活動性を否定する方針を示しました。