2022年1月24日月曜日

24- 福島県の復興へ高校生が解決策提言 ワークショップ発表会

 原発事故で被災した福島県の現状を学ぶ国際高校生放射線防護ワークショップの発表会は23日、福島市で開かれ福島、安積、ふたば未来学園の各高校の生徒が福島県復興に向けた課題の解決策を提言しました。生徒をはじめ、関係省庁やNPO法人、各校の関係者ら約40人が参加しました。生徒は飯舘村長泥行政区で行われている除染土壌の再生利用事業や、福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水を海洋放出する政府方針などに関する学習成果を発表し処理水の海洋放出を巡る情報発信や風評問題、放射線教育の在り方などで意見を述べました。
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福島県の復興へ高校生が解決策提言 福島市でワークショップ発表会
                             福島民報 2022/01/24
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した福島県の現状を学ぶ国際高校生放射線防護ワークショップの発表会は23日、福島県福島市のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)で開かれた。福島、安積、ふたば未来学園の各高校の生徒が福島県復興に向けた課題の解決策を提言した。
 安積高の主催。生徒をはじめ、関係省庁やNPO法人、各校の関係者ら約40人が参加した。生徒は飯舘村長泥行政区で行われている除染土壌の再生利用事業や、福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水を海洋放出する政府方針などに関する学習成果を発表した。処理水を巡る情報発信や風評の払拭(ふっしょく)、放射線教育の在り方などで意見を述べた
 ワークショップは2015(平成27)年に始まり、コロナ禍前はフランスや県外の高校生も参加していた。2021(令和3)年度は福島第一原発や被災市町村の見学などを通し、福島県復興への課題に理解を深めた。


風評防止「正しい知識を」 3高生徒、ワークショップ成果発表
                         福島民友 2022年01月24日
 国際高校生放射線防護ワークショップの発表会は23日、福島市で開かれ、福島、安積、ふたば未来学園の3高校の生徒が東京電力福島第1原発などを見学して学んだことを発表した。
 生徒は、本県の復興や放射線などについて理解しようと昨年8月からサッポロホールディングスなどが支援するワークショップに参加した。第1原発の廃炉作業や富岡町の東電廃炉資料館、飯舘村長泥地区の環境再生事業などを見学した。

 生徒は、飯舘村の取り組みや除去土壌の再生利用などについて意見をまとめ、グループごとに発表。このうち、福島高の生徒は風評被害について「危険と安全性の両面を理解することが必要」と話し、「大事なのは正しい知識を伝えることだ」と述べた