新潟県の福島原発事故の検証を総括する委員会が1年間開かれていないことや、原発の安全性を検討する県の技術委員会の一部の委員が再任されなかったことについて、知事時代、いまの原発の検証の仕組みをつくった米山隆一衆議院議員がその理由などについて、県に情報公開を求めたことがわかりました。
花角知事は、福島原発事故を検証する新潟県の3つの委員会と検証総括委員会の検証結果がまとまらない限り柏崎刈羽原発の再稼働の議論には入れないとして、任期満了再選挙までには委員会の結論に基づいて知事の意向が示されるものと見られていたのですが、今年5月の知事選を前にして、上記の不可解な事態に至りました。
このままで知事選に入るのでは何のための委員会だったのかということになるので、米山前知事の情報公開請求は時宜を得たものです。
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前知事の米山氏が原発検証総括委などについて県に情報公開請求
NHK 新潟NEWS WEB 2022年01月21日
福島第一原発の検証を総括する委員会が1年間開かれていないことや、原発の安全性を議論している県の技術委員会の一部の委員が再任されなかったことについて、知事時代、いまの原発の検証の仕組みをつくった米山衆議院議員がその理由などについて県に情報公開を求めたことがわかりました。
新潟県には、福島第一原発の事故を検証する3つの委員会とその委員会の議論をまとめる検証総括委員会があり、花角知事は、これらの検証結果がまとまらない限り、柏崎刈羽原発の再稼働の議論には入れないとしています。
この検証作業をめぐり、検証総括委員会が1年間開かれていないことや原発の安全性を議論している技術委員会で去年、高齢などを理由に半数ほどの委員が再任されなかったことに住民の一部から疑問の声が上がっていました。
これについて前の知事で、いまの検証の仕組みをつくった米山隆一衆議院議員が検証総括委員会が開かれないことや委員を再任しなかった理由について、県庁内での議論の過程を示す資料を情報公開条例に基づき県に請求したことがわかりました。
米山氏は「原発の安全性などについて総括し、情報を発信することは再稼働の是非を県民が判断する上で重要だ。県の説明は不十分できちんと理由を示してほしい」としています。
一方、新潟県は「請求がまだ届いておらず内容を確認して制度に基づいて適切に対応していく」としています。