TeNYテレビ新潟が柏崎刈羽原発について、「 ~ 相次ぐ問題に地元などから厳しい声 信頼回復はいつに… 」とする記事を出しました。
原子力規制委の更田委員長は、「個別の配管だけの問題であるのか、それとも東電の調達管理・施工管理に根差す根深い問題があるのかというところが分かれ目」と述べました。
このように、指定仕様外の工事が行われているのにそれが見逃されるなどということは、通常の民間会社ではあり得ません。
もしも建前上は厳しい工事仕様になっていても、実際には簡易な方法が採られしかもそれが東電との間で暗黙の了解があるということであれば、もはや救いようがありません。
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昨年末には柏崎刈羽原発7号機でも溶接不備が発覚 相次ぐ問題に地元などから厳しい声 信頼回復はいつに…
TeNYテレビ新潟 2022/1/5
東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機を巡っては昨年末、配管工事で必要な処理が行われていなかったことが明らかになっています。相次ぐ問題に、地元などから厳しい声があがっています。
柏崎刈羽原発を巡っては去年7月、6号機の消火設備の配管工事で不適切な溶接が行われていたことが発覚。
さらに12月24日…
〈東京電力 新潟本社/橘田昌哉代表〉 「ご不安を抱かせるような状況になっておりますこと、あらためてお詫び申し上げます」
東京電力は工事を請け負っていた下請け会社による不適切な溶接が7号機でも見つかったと発表。少なくとも74か所で確認され、書類に虚偽の記載をするなど、不適切な溶接が常態化していたとしています。
1月5日、原子力規制委員会の更田委員長は…
〈原子力規制委員会/更田豊志委員長〉 「個別の配管だけの問題であるのか、それとも東京電力の調達管理・施工管理に根差す根深い問題があるのかというところは分かれ目であると思います」
同じく1月5日、記者会見に臨んだ柏崎市の桜井市長は…
〈柏崎市/桜井雅浩市長〉 「いままでの悪しき慣習…見過ごしていたことを検証し、本当に体制を決然とした思いでリセットしてもらいたい」
核セキュリティーの不備という深刻な問題をはじめ、工事の未完了や不備が次々に明らかとなり、東京電力は原子力事業者としての資質が問われています。
〈東京電力 新潟本社/橘田昌哉代表〉 「行動と実績をもって皆様にお示しすることで地域の皆様からご信頼をいただき、ご評価いただけるよう稲垣所長とともに改革を強力に進めていく決意を新たにしている」
組織改革を進めて信頼回復に努めるとする東京電力。その言葉どおり行動と実績が問われる1年となります。