2022年1月19日水曜日

19- 福島県双葉町で1月20日から準備宿泊

福島・双葉で1月20日から準備宿泊 町内初、7世帯11人参加へ

                          福島民友新聞 2022/01/19
 東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難が続く福島県双葉町で20日、早ければ6月が目標の避難指示解除に向けた準備宿泊が始まる。震災と原発事故から10年10カ月を経て初めて、避難住民が自宅に寝泊まりし、生活再建に取り組めるようになる。町によると、17日時点で7世帯11人が参加を申し込んでいる。
 準備宿泊の対象地域は帰還困難区域のうち、人が再び住めるように整備する特定復興再生拠点区域(復興拠点)全域と、避難指示が先行解除され、産業再生が進む旧避難指示解除準備区域の計約775ヘクタール。準備宿泊は復興拠点全域の避難指示解除まで行われる。
 復興拠点から外れた帰還困難区域に自宅があり、避難指示が解除された地域での自宅再建や、今後整備される災害公営住宅への入居を考える町民らも参加できる。
 自宅を解体するなどした町民も参加できるよう、町内のビジネスホテルを一時宿泊所として活用できる。同ホテルを活用する場合、町の補助により1泊2000円で宿泊できる。
 準備宿泊には事前登録が必要。政府がコールセンター(フリーダイヤル0120・357・133)で事前登録を受け付けている。

復興相、整備を支援へ
 西銘(にしめ)恒三郎復興相は18日の閣議後記者会見で、双葉町で20日に始まる準備宿泊に関し「避難指示解除に向けて重要な第一歩となる。引き続き関係省庁と連携しながら、しっかりと取り組まなければならない」と語り、帰還に必要な環境整備を支援する考えを示した。