福島第1原発の凍土遮水壁の一部で、地盤を凍らせる凍結管が損傷し、中から凍結に必要な冷媒(塩化カルシウム水溶液)が漏れたとみられると発表しました。16日早朝、作業員が、凍結管とつながっている冷媒を入れるタンクの水位が低下しているのを確認、冷媒とみられる水たまりが見つかったため、近くのバルブを閉め、凍結管14本に冷媒が供給されないよう隔離したところ水位の低下は止まりました。
今後調査を行い、損傷箇所の特定と補修を行います。
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凍結管が損傷、冷媒漏えいか 福島第1原発、凍土遮水壁の一部
福島民友 2022年01月18日
東京電力は17日、福島第1原発の凍土遮水壁の一部で、地盤を凍らせる凍結管が損傷し、中から凍結に必要な液体のブライン(冷媒)が漏れたとみられると発表した。東電によると、漏れ出たとみられる周辺は氷点下10度程度で、遮水壁の機能に「直ちに影響はない」としている。
東電によると16日早朝、作業員が、凍結管とつながっている冷媒を入れるタンクの水位が低下しているのを確認。2、3号機間西側のエリアで冷媒とみられる水たまりが見つかったため、近くのバルブを閉め、凍結管14本に冷媒が供給されないよう隔離した。
東電によると、バルブを閉めた後、水位の低下は停止。漏れ出たのは4立方メートル程度とみられるという。冷媒は塩化カルシウム水溶液で、環境への影響はないとしている。東電は14本の凍結管のうちいずれかが損傷しているとみているが、目視では確認できていない。今後調査を行い、損傷箇所の特定と補修を行うとしている。