福島原発の核燃料デブリの冷却で生じる汚染水量は140トン/日とされていましたが、21年は150トン/日で、20年より1日当たり10トン程度増加しました。
降水量が年間1697ミリで、原発事故後最多だったことなどが原因とみています。
凍土壁が不完全なのに加えて雨水の始末も不十分というようなことでは、25年内に本当に100トン以下に出来るのでしょうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
汚染水1日当たり150トン 福島第1原発、21年1年間の発生量
福島民友新聞 2022/01/28
東京電力は27日、福島第1原発で2021年に発生した汚染水の量が、1日当たり150トンだったと発表した。20年の発生量と比べると、1日当たり10トン程度増加している。
東電は第1原発で観測された降水量が年間1697ミリで、原発事故後最多だったことなどが原因とみている。
政府の廃炉に向けた工程表「中長期ロードマップ」では、1日当たりの汚染水発生量を25年内に100トン以下とすることを目標にしている。東電は「建屋への雨水流入を防ぐなど低減対策を続けていく」としている。
汚染水が増えると、汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化して貯蔵する「処理水」の量も増える。会見した小野明福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者は「どうしても発生量がすぐにゼロにとはいかない。ALPSで処理し、最終処分を考える必要がある」と述べた。