2022年1月23日日曜日

「戻りたい」浪江11・4%、葛尾14・0% 避難2町村の住民意向調査

 復興庁は21日、一部の地域の避難指示が解除された浪江町と葛尾村の住民意向調査の結果を発表しました。

「戻りたいと考えている」割合は、浪江が11・4%(前回調査比0・6ポイント増)、葛尾が14・0%(同5.5ポイント減)と増減が分かれたものの、2町村ともに「既に地元に戻っている」割合は伸びまし
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「戻りたい」浪江11.4%、葛尾14.0% 避難2町村の住民意向調査
                        福島民友 2022年01月22日
 復興庁は21日、帰還困難区域を除く地域の避難指示が解除された浪江町と葛尾村の住民意向調査の結果を発表した。「(将来の希望も含め)戻りたいと考えている」と答えた割合は、浪江が11.4%(前回調査比0.6ポイント増)、葛尾が14.0%(同5.5ポイント減)と増減が分かれたものの、2町村ともに「既に地元に戻っている」の割合は伸びた。
 同庁は「帰還と生活環境の改善が徐々に進み『判断がつかない』と答えていた人の中から『戻りたい』と考える人が出てきたのではないか」と推察している。

浪江、帰還には「医療」
 【浪江町】「既に町に戻っている」の割合は前年より1.5ポイント増の9.6%。「戻らないと決めている」が52.4%(前年比2.1ポイント減)に下がり、「まだ判断がつかない」が24.9%(同0.4ポイント減)とほぼ横ばいだった。
 帰還を考えている人に判断に必要な条件を尋ねると「医療・介護など(の提供体制)」「商業、サービス業などの施設」が整うことを挙げる傾向が目立った。
 「まだ判断がつかない」と答えた人に理由を聞いたところ「医療環境に不安があるため」が約6割を占めた。
 今回から選択肢に「元の住家を解体しており、戻る家がないため」を加えた。「戻らないと決めている」と答えた人の46%、「まだ判断がつかない」と答えた人の39.1%がこれを選んだ。復興庁と県、町の共同調査は9回目。7395世帯の代表を対象とし、3669世帯が答えた。回答率は49.6%(同9.0ポイント減)。

葛尾「戻らぬ」3割切る
 【葛尾村】2年ぶりに調べた。「既に村に戻っている」の割合は前回を5.9ポイント上回り、34.3%と3割を超えた。「まだ判断がつかない」が20.7%(前回調査比2.5ポイント増)と増えた。「戻らないと決めている」が27.7%(同4.1ポイント減)で、3割を切った。
 「戻っている」と答えた人に帰還を決めた理由を初めて尋ねたところ「村での生活は気持ちが安らぐため」が最多の76.7%。「農地などの管理・耕作のため」が52.4%、「放射線量が低減するなど不安が少しずつ払拭(ふっしょく)されてきたため」が27.2%で続いた。
 「まだ判断がつかない」と答えた人に帰還の判断に必要な要素を聞くと「医療機関(診療科)の拡充」が4割以上となり、次いで「介護・福祉施設の充実」「商業施設の充実」だった。復興庁と県、村の共同調査は7回目。491世帯の代表が対象で、300世帯が答えた。回答率は61.1%(同3.8ポイント増)。